◆バハブルーロックリザード◆
①バハブルーロックリザードの紹介と魅力
今回紹介するのは、メキシコの高級リゾート地に生息するバハブルーロックリザード。
ベビーのうちは褐色ですが成長とともに青が入り、やがて全身が明るい青色に染まる美しいトカゲです。
色彩変異以外の青色のトカゲというのはとっても珍しくて、他にはコバルトツリーモニター、アオキノボリアリゲータートカゲぐらいしか恐らくいません。
青色のトカゲを飼育してみたいけど、モニターは大きくなるしアリゲータートカゲは価格が高いし飼育が難しいって人は飼育してみるといいと思います。
クビワトカゲのオレンジと青色を反転させたような姿をしていて、クビワトカゲも飼育している人ならばこちらも飼育してみると面白いかもしれません。
ウミベイワバトカゲの和名が示す通り、岩場で立体活動をするのでうまく高さも利用して飼育環境を整えてやると、面白い姿が観察できると思います。
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-基本データ-
写真:Paul Korecky氏による”2018-05-31 AT Wien 13 Hietzing, Wüstenhaus, Petrosaurus thalassinus“ライセンスはCC BY-SA2.0に基づく
*和名:ウミベイワバトカゲ 学名:Petrosaurus thalassinus 英名:Baja Blue Rock Lizard、Blue Rock Lizard、Baja Rock Lizard 分類: イグアナ科 ツノトカゲ亜科 Petrosaurus属 全長:25~45cm 分布:メキシコのバハカリフォルニア半島 寿命:10~15年程度 生態:岩石の多い峡谷、岩の多い丘の斜面、 砂漠地帯の狭い涸れ谷、海辺の崖周辺に生息しています。 大きな木々や植生のある場所周辺の岩場を住みかとしており、 植生の見られない場所ではほとんど見られない。 雑食で様々な昆虫や小さなトカゲ、花、葉、種子、小さな果物な度を食べる。
②飼育環境の作り方
飼育に必要なもの
- 飼育ケージ
- 遠赤外線ヒーター
- 爬虫類用サーモスタット
- 紫外線ライト
- 床材
- 水容器
- レイアウト素材
- エサ
- カルシウム剤
下で一つ一つ説明していきます。
・飼育ケージ
- ホットスポットに高温が必要
- 立体活動を巧みに行う
- 大きさ
を考慮して60×45×45cm以上のケージで飼うといいです。
ケージの種類については爬虫類用ガラス水槽がおすすめです。
いろいろと使い勝手がいいですし、通気性も抜群ですので確実な成果を上げてくれると思います。
・温度について
基本温度は28~30℃、ホットスポットは38~42℃、夜間は22℃程度に設定するとベストです。
ホットスポットで体を温めた後、涼しい場所に移動というのを繰り返すのでケージ内の温度差は必ず設けるようにしてください。
基本温度は暖突や保温ランプで、ホットスポットはバスキングライトで保温するといいでしょう。
ヒーターは爬虫類用サーモスタットと接続して温度が上がりすぎないようにしたり、昼夜の温度差をつくったりするといいです。
紫外線ライト
紫外線要求量はかなり高めです。
メタハラを使用するのがベストですが高価で厳しい方は、10.0の紫外線ライトをホットスポットに当ててください。
強い紫外線を当てれば、色揚げ効果も期待できますので野外での日光浴もおすすめです。
その際にはオーバーヒートと脱走に気をつけてくださいね。
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・床材
ペットシーツやヤシガラ土、バスクチップなど基本的にはなんでもOKです。
雰囲気をよくしたいなら、現地での生息場所を考えてサンゴ砂を使用するといいと思います。
・水容器
タッパーなどに水を入れてケージに設置してください。
飲み水として利用するので毎日水は交換してください。
・レイアウト素材
立体行動を巧みに行うので、石を組んだり流木を設置したりしてうま~く三次元的に環境を整えてください。
ただ、隠れられる場所をたくさん作ってしまうと隠れてあまり出てこなくなってしまうことがありますので気を付けてください。
・エサ
肉食性の強い雑食性です。
コオロギやゴキブリの類を中心に葉野菜やトマト、果物などを与えてください。
あまり植物性のものは食べないですが、昆虫だけだと痛風や肥満になってしまうことがありますのでできるだけ植物性のものも与えてください。
コオロギやデュビアの管理方法はこちらをチェック↓
・カルシウム剤
カルシウムを与えないとクル病になる可能性が非常に高まります。
クル病は骨の形成がうまくされない病気であり、1回罹患すると治りませんし最悪の場合死に至る恐ろしい病です。
カルシウム剤にはカルシウムのほかにビタミンD3が含まれているのものもあり、含まれているものと含まれていないもの2つ用意する必要があります。
普段はビタミンが含まれていないものを餌にまぶして与え、たまにビタミンが含まれているものをまぶして与えてください。
ビタミンD3のとりすぎもクル病と似た症状を引き起こすので注意が必要です。
③繁殖についてメモ
冬季に約2カ月、日中20℃夜間は15℃前後、日照時間6時間にしクーリングを行うと、春に発情が促せます。
またクーリングの時期は湿度を70%ほどに高めるとよいです。
毎朝霧吹きをして湿度を高めましょう。
メスは湿った土に穴を掘り1回に5個ほど産卵をします。
卵は28~30℃に保つと2カ月程度で孵化します。
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