この記事の目次
➀ヘルメットゲッコーの紹介と魅力
今回紹介するのは、ヘルメットゲッコー。
ヘルメットゲッコーの皆さんに伝えたい魅力は、なんといってもその可愛さ!!
見てくださいこの姿を!!
大きい頭と体に申し訳程度についたちっちゃい尻尾!
このアンバランス感、めちゃめちゃかわいくないですか?
小さいくせにちょっと小生意気そうな顔と目をしているのもGOODです。
しかも、この容姿で肝が据わっていて、温厚、ハンドリングも可能。
地表性なので壁も登れません。(木には登りますが)
すばらしい。
おおよそ、ペットリザードとして必要な要素をかなり満たしているのではないでしょうか。
かなりおすすめのヤモリです。
ただ、あまり活動的なヤモリではないのでそこは注意です!!!
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ヘルメットゲッコー 基本データ
*和名:ヘルメットヤモリ 学名:Tarentola chazaliae 英名:helmeted gecko 別名:ユビワレヤモリ科 カベヤモリ属 分布:モロッコ、モーリタニア、西サハラ 全長:5~9㎝ 価格:10000~15000円程度 生態の箇条書き 乾燥した砂漠の岩場に生息する。 夜行性であり、日中は地面に穴を掘ったり、岩や瓦礫の隙間で休む。 時々、日中バスキングをする姿を観察されることもある。 彼らの生息域では雨が降ることがめったにないため、 大西洋から訪れる濃い霧が彼らの貴重な水分となる。 肉食で昆虫や節足動物を捕食する。
➁飼育環境の作り方
飼育に必要なもの
- 飼育ケージ
- 遠赤外線ヒーター
- バスキングライト
- 紫外線ライト
- 床材
- 水容器
- シェルター
- エサ
- カルシウム剤
以下で一つ一つ説明していきます。
・飼育ケージ
バスキングスポットの温度とそれ以外の場所の、温度差をつくることができる面積であれば飼育が可能です。
ケージを安く抑えたい方は特大以上の大きさのプラケース。
かっこよく飼いたい方は、横幅45cm以上のの熱帯魚用水槽や爬虫類用ガラス水槽を使用するといいです。
正直、面積さえあればどんなケージを使用しても大丈夫です。
ただし、通気性だけはしっかりとしているものを使用してください。
・温度(遠赤外線ヒーター&バスキングライト)
夜行性ですが日中バスキングを行うので、ホットスポットを設けます。
ホットスポットは30~32℃、それ以外の場所は26℃程度にするとよいです。
夜間は日中より数℃下げ、昼夜の温度差を設けると完璧です。
基本温度は暖突を取り付けたり、パネルヒーターを側面に取り付けることで調節しましょう。
バスキングスポットには小さめのバスキングライトを当てます。
・紫外線は必要?
日中バスキングをするという習性から紫外線を必要とするのではないか、という説があります。
火がないところに煙は立ちません。
実際、紫外線を浴びせたほうが調子がいいようです。
そう強いものでなくていいので、ぜひ紫外線ライトを照射してあげましょう。
・おすすめ床材
ペットシーツやキッチンペーパーでも飼育できるようですが、爬虫類用の砂漠系の砂の使用をおすすめします。
そちらの方がケージに雰囲気がでますし、生体も落ち着くでしょう。
できる限り目の細かい砂を選んであげて、薄く敷いてあげましょう。
・水の飲ませ方
水容器から水を飲むことはあまりしないようですが、設置をおすすめします。
毎日新鮮なものに取り換えましょう。
水容器とは別に、毎日朝霧吹きをしてあげましょう。
水容器からあまり水は飲みませんが、霧吹きの水は飲むようです。
水の要求量は多いので毎日確実に行いましょう。
・シェルター
ドライシェルター(乾燥しているシェルター)とウェットシェルターの2つを設置するほうがベターです。
ドライシェルターは木や石、市販のシェルターなどで組んであげましょう。
ウェットシェルターは市販の素焼きタイプのものを使用するのが便利です。
ウェットシェルターは上部のくぼみに水を入れることで、中の湿度が高めに保たれます。
これがあると脱皮不全が防げたりと何かと良い効果をもたらしますので必須です。
野生下では、岩や枯れ木の下の少し湿った場所に潜むようなのでそういう意味でもウェットシェルターは重要なアイテムでしょう。
・エサ
コオロギやデュビアを与えます。
首が小さいため、あまり大きなエサは与えられません。
体のサイズに合ったものを選んで与えてください。
コオロギやデュビアの管理方法はこちらをチェック↓
・カルシウム剤
カルシウムを与えないとクル病になります。
クル病は骨の形成がうまくされない病気であり、1回罹患すると治りませんし最悪の場合死に至る恐ろしい病です。
カルシウム剤にはカルシウムのほかにビタミンD3が含まれているのものもあり、含まれているものと含まれていないもの2つ用意する必要があります。
ビタミンはカルシウムの吸収を促す効果があります。
普段はビタミンが含まれていないものを餌に塗して与え、たまにビタミンが含まれているものを塗して与えてください。
※ビタミンの摂りすぎもクル病と似た症状が出る恐れがあるので注意が必要です。
通常、昼行性のトカゲは日光浴を行うことで紫外線を吸収しビタミンを生成し成長します。
一方で、夜行性のトカゲやヤモリはそれほど日光浴を行わなくともエサや少量の紫外線からビタミンを成長することができます。
ヘルメットゲッコーも一応は夜行性ですが、日中バスキング行う姿が見られるなどビタミンを生成する能力が他の夜行性ヤモリに比べて低いのかもしれません。
そういうわけでしっかりと、カルシウム剤とビタミン入りのカルシウム剤を与えてください。
トカゲやカメの日光浴の詳しい話はこちらをチェック↓
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