ツリーモニターの主な5種類と飼育方法・ハンドリングについて/エサは何を与えるの?

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◆ツリーモニター◆

①はじめに

今回紹介するのは樹上性オオトカゲ、ツリーモニターの仲間たちです。

ツリーモニターの仲間はどれも美しく、見ていて飽きることはありません。

そして、手間暇をかければかけるほど個体のクオリティーも上がっていきますので、楽しく飼育ができます。

樹上性であるためケージは横幅よりも高さが重要視されます。

つまり、地上性のモニターの飼育よりも面積を取りません。

多頭飼いができる場合が多いことも魅力的です。

本来であれば、一種一種記事にするところですが、今回はまとめて紹介します。
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②主なツリーモニター5種類

1.エメラルドツリーモニター

和名:ミドリホソオオトカゲ

学名Varanus prasinus

全長:70~90㎝程度

価格:6万~10万前後(入荷状況や成長具合などで変動)

全身が鮮やかな緑色と黒のバンド模様に覆われているツリーモニター。

背部に青みがかかる個体もいおり、
ブルーバックという名で販売されることがあります。

ツリーモニターの仲間では、比較的小型。

2.コバルトツリーモニター

写真:kuhnmi氏による”DSC_5869_2“ライセンスはCC BY.0に基づく
和名:アオホソオオトカゲ

学名Varanus macraei

全長:100~120㎝程度

価格:10万~18万前後(入荷状況や成長具合などで変動)

体色は黒色や暗灰色を基調とし、大小様々な無数の青い斑紋に覆われています。

他のツリーモニターと同様に細身の体系をしていますが、比較的大型で迫力があります。

21世紀初頭に新種記載され、その美しい青色は愛好家たちの度肝を抜きました。

3.ブラックツリーモニター

写真:William Warby氏による”Black Tree Monitor“ライセンスはCC BY2.0に基づく

和名:クロホソオオトカゲ

学名Varanus beccari

全長:90~100㎝程度

全身が黒く光沢があります。

真っ黒で細身の姿には思わずウットリしてしまいます。

比較的神経質な個体が多いです。

4.イエローツリーモニター

和名:モエギホソオオトカゲ

学名Varanus reisingeri

全長:80~100㎝前後

緑みの明るい黄色に黒のストライプが入ります。

比較的大きく、やや神経質、そしてマイナーです。

ワイゲオ(レッドベリー)ツリーモニター
スプラウトツリーモニター
レイジンゲリーモニターなどとも呼ばれます。

統一してほしいです。。。

5.コルデンシスツリーモニター

学名Varanus kordensis

全長:最大で90㎝程度

価格:5万~10万前後

色合いのバリエーションに富み、抹茶色や鶯色、クリーム色、
そして青みがかかるものなど様々なものがあります。

背部には網目模様が入ります。

比較的小型。

別名オリーブツリーモニターとも呼ばれます。

③飼育環境の作り方

飼育に必要なもの

  • 飼育ケージ
  • 遠赤外線ヒーター
  • バスキングライト
  • 爬虫類用サーモスタット
  • 紫外線ライト
  • 床材
  • 水容器
  • ドリッパー
  • 登り木&シェルター
  • エサ
  • カルシウム剤

以下で一つ一つ説明していきます。

・飼育ケージ

樹上性であるため、幅よりも高さが重視されます。

ケージの高さは全長以上のものをつねに用意しましょう。

また、ツリーモニターの飼育には通気性が重要であるため基本的には爬虫類用ケージを使用します。

以上を踏まえて

ベビーのうちは、45×45×60㎝60×45×60㎝のケージのケージが用いられます。

グラステラリウム6060などの爬虫類用ガラス水槽を用いるといいでしょう。

亜成体や成体になると個体のサイズにもよりますが、90×60×90~120㎝以上のケージが必要となります。

このサイズのケージとなるとまず市販がされていないので、自作するかオーダーメイドしてもらう必要があります。

コットアップさんや龍匠さんなど、検索すると様々な方が受注を承っていますので調べてみてください。

また、ガラス温室の使用もおすすめです。

観葉植物用のものでもいいですし、近年販売され始めた爬虫類用ガラス温室などが使用できます。

正直なところ90×45×60㎝程度のケージでも飼育は可能です。

ただ、飼育が可能なだけで、面白みがないのでまったくおすすめはできません。。。

モニター飼育の肝、ケージについてはこちらを↓

【自作】オオトカゲのケージ!!大きさは?値段は?【オーダーメイド】
本当に知りたいオオトカゲのケージ ①はじめに オオトカゲを飼育するにあたって多くの方が一番苦労すること、悩むことってケージのことではないで...
・温度について

基本温度は27~28℃程度、ホットスポットは40~55℃程度に保温し、夜間は26~27℃程度にやや下げます。

基本温度は暖突や保温球などで保温します。

爬虫類用サーモを併用すると温度調節や昼夜の温度差の調節が容易になりますのでおすすめです。

また、もしケージサイズが大きく他にも生体を飼育しているのならばいっそのこと部屋全体をエアコンで調節するほうが管理しやすいのでおすすめです。

ホットスポットにはバスキングライトを当てます。

ライトの大きさが小さかったりワット数が小さかったり、照射範囲が狭いと、体がなかなか温まりきらず局所的な低温火傷になる恐れがあります。

そういった場合は、バスキングライトを複数設置したりワット数を上げたり、照射角度を工夫したりして対策を取りましょう。

注意点としてベビーは低温に弱いので注意が必要です。

・紫外線ライト

強めの紫外線を照射しなければ、本来の美しさを見せてはくれません。

紫外線量10.0の紫外線ライトを用意して、日中バスキングスポットに照射してください。

普通の紫外線ライトの中ではこのような紫外線量10.0の直管タイプやスパイラルタイプの使用がおすすめですが、実はこのライトの紫外線量では微妙です。

一番のおすすめはメタハラです。

メタハラは非常に高価ですが、強い紫外線と熱を発します。

お金に余裕のある人はぜひ使用してみてはいかがでしょうか。

美しい龍の姿を見せてくれること間違いなしです。

熱を発しますので、オーバーヒートには要注意です。

紫外線やバスキングについて詳しく知りたい方はこちらをチェック↓

トカゲやカメが日光浴する理由や効果&バスキングライトや紫外線ライトの話
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・湿度(床材、水容器、ドリッパー)

蒸らさず、湿度を高めることがツリーモニターの飼育のポイントです。

床材にはある程度湿度を保つことができるヤシガラ土やハスクチップなどの使用が推奨です。

最低でも1日1回霧吹きをしよう。

この霧吹きが飲み水にもなります。

ケージには必ず、大きめのプラスチックケースなどに水を入れた水容器を設置します。

この水容器は飲み水というよりも湿度をあげるという意味があります。

できるだけ毎日新鮮なものに交換しましょう。

必要な湿度には、これではまだまだ足りないでしょう。

飲み水兼湿度上げのために、ドリッパーを設置し水をポタポタとたらすようにします。

ケージ内にはイミテーションの草を置き、そこに水をたらすとよいです。

こんなに色々書きましたが、加湿器やミスティングをケージに入れてしまえば万事解決してしまいます。

成体のケージの湿度上げはなかなか難しいですからね。

・登り木&シェルター

樹上性ですので登り木は必須です。

流木やコルク板、コルクチューブ、丸太などでうまくレイアウトを組んであげましょう。

コルクチューブに湿らせた水苔を入れるとよいウェットシェルターになるのでおすすめです。

・エサ

コオロギやデュビア、レッドローチなどの昆虫をメインに与えます。

これらだけでは腹をある程度満たすことが難しい場合にはサブに、ヒナウズラやジャイアントミルワーム、ササミ、スナギモ、ハツなどを与えます。

ピンクマウスやマウスは栄養価が高すぎるため、肥満の原因になります。

与えるとしても時々にしてください。

コオロギやデュビアの飼育についてはこちらをどうぞ↓

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・カルシウム剤

カルシウムを与えないとクル病になる恐れがあります。。

クル病は骨の形成がうまくされない病気であり、1回罹患するとなかなか治りませんし最悪の場合死に至る恐ろしい病です。

カルシウム剤にはカルシウムのほかにビタミンD3が含まれているのものもあり、含まれているものと含まれていないもの2つ用意する必要があります。

ビタミンにはカルシウムの吸収を促す効果があります。

普段はビタミンが含まれていないものを餌に塗して与え、たまにビタミンが含まれているものを塗して与えてください。

※ビタミンの摂りすぎもクル病と似た症状が出る恐れがあるので注意が必要です。

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➃ハンドリングについて

樹上性ということで神経質な個体が多いです。

爪が非常に鋭いですし、正直なところハンドリングには向きません。

基本的には見て楽しむ類のモニターだと私は思います。

ハンドリングを行いたいならベビーからしっかりと慣らしていく必要があります。

ショップでの購入時にハンドリングできる個体か?神経質な個体ではないか? など聞いてから飼育を開始するといいでしょう。

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