【半樹上性】ミドリツヤトカゲの魅力と飼育方法・繁殖について

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ミドリツヤトカゲ


写真:Kris H氏による”Emerald Tree Skink“ライセンスはCC BY-ND 2.0に基づく

①ミドリツヤトカゲの紹介と魅力

今回紹介するのは東南アジアの半樹上性美麗スキンク、ミドリツヤトカゲです!!

小型のスキンクということで、レイアウトしたケージで飼育するとその魅力も一塩です。

ケージ内に観葉植物を植えたり、枝をたくさん配置して楽しい飼育しましょう。

ただ、動きが素早くて、ハンドリングには向きません。

完全に鑑賞向けのトカゲです。

ちなみに荒くはありませんし、メスは協調性も悪くないので多頭飼いが可能です。

また、いくつか亜種や地域変異が見られるので好みのものを探しましょう。

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-基本データ-
学名Lamprolepis smaragdina smaragdina

英名:Emerald Tree Skink

分類:スキンク科 Lamprolepis 属

分布:インドネシア、フィリピン

全長:22~25㎝程度、最大30㎝

寿命:7~12年程度

②飼育環境の作り方

飼育に必要なものです。

  • 飼育ケージ
  • ヒーター&バスキングライト&爬虫類用サーモ
  • 紫外線ライト
  • 床材
  • 水容器
  • 登り木
  • エサ
  • カルシウム剤

以下で一つ一つ説明していきます。

・飼育ケージ

半樹上性なのである程度の高さがほしいところ。

というわけで45×45×60㎝以上のケージが用意できると理想的です。

複数匹飼育するのであればもう少しサイズアップしましょう。

通気性を確保したいので爬虫類用ガラス水槽を用います。

・温度について

日中の基本温度は25~26℃、ホットスポットは30~32℃、夜間の基本温度は22~24℃程度に調節します。

夜間は20℃未満にならないよう注意してあげてください。

基本温度は暖突を設置したり遠赤外線ヒーターを壁面に張ったりして保温します。

ホットスポットはバスキングライトで保温します。そう大きなケージに使用しないのであればワット数も抑えめのものを選びましょう。

小さいケージで暑すぎるライトを使用すると生体がオーバーヒートしてしまう恐れがあります。

必ずケージ内には温かいところと涼しいところの温度勾配を作るべきです。

昼夜の温度差などには爬虫類用サーモスタットを、暑すぎる夏場にはエアコンを使用すると便利です。

・紫外線ライト

それほど紫外線要求量は高くありませんが、紫外線ライトが必要です。

日中ホットスポットなどに照射してあげてください。

・床材

高めの湿度の環境を好むのでヤシガラ土など保湿力のある床材を使用します。

場合によっては腐葉土なども混ぜて観葉植物を育てると面白いかもしれません。

観葉植物を育てると蒸散によるある程度の湿度上昇やシェルターとしての効果を期待できます。

・水容器

タッパーなどに水を入れて水容器とします。

飲み水兼、湿度上げのためにもちいますので毎日新鮮なものに取り換えてあげましょう。

また、一般論として静止した水だと飲み水と認識できない場合があります。

毎日最低1回は霧吹きを行い水を飲ませましょう。

この際、水を熱心に舐めているようだと普段あまり水を飲んでいない証拠です。

湿度を上げるためにドリッパーで水を滴らせたり、水容器にエアレーションするのもアリです!

・登り木

やはり半樹上性なので登らせてなんぼです。

たくさんの流木や枝、コルク板などを配置してレイアウトしてあげてください。

・エサについて

肉食傾向の強い雑食性です。

基本的にはコオロギやデュビアなどを与え、サブ的に昆虫ゼリーやクレス用フードなどを与えてみましょう。

甘い果実は好物です。

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・カルシウム剤

カルシウムを与えないとクル病になってしまう恐れがあります。

クル病は骨の形成がうまくされない病気であり、1回罹患するとなかなか治りませんし最悪の場合死に至る恐ろしい病です。

カルシウム剤にはカルシウムのほかにビタミンD3が含まれているのものもあり、含まれているものと含まれていないもの2つ用意する必要があります。

ビタミンはカルシウムの吸収を促す効果があります。

普段はビタミンが含まれていないものを餌に塗して与え、たまにビタミンが含まれているものを塗して与えてください。

※ビタミンの摂りすぎもクル病と似た症状が出る恐れがあるので注意が必要です

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<バナナを食べるミドリツヤトカゲ>

③繁殖についてメモ

持ち腹個体が産卵したケースは時々あるようですが、しっかりと繁殖させたケースはかなり少ないようです。

日本で例があるのかは不明です。今回は海外の記事に書かれていたことをメモ書き程度に書き留めておきますのでもしよかったら参考にしてみてください。

  • 野生下では通常繁殖は1年に1回行われますが、飼育下では数回行うことがある。
  • 2クラッチ産卵し、合計9〜14個産む。
  • 温度により50日から100日で孵化、29℃では50〜60日かかる。
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