マツカサヤモリの魅力と飼育・繁殖方法/販売価格は?大きさは?

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①マツカサヤモリの紹介と魅力

今回紹介するのは地表性小型ヤモリのマツカサヤモリ!

太い尾と大きい鱗と、茶色がまるで松かさのようで魅力的です。

恐らく、自然下ではこの特徴を生かして枯れ枝などに擬態して生活しているのでしょう。

小さなヤモリですので、小さめのケージでもレイアウトすれば十分飼育を楽しめると思います。

飼育、繁殖どちらも容易ですので、小さめのエサさえ用意できれば初心者の方にもおすすめできます!

多頭飼いして飼育を楽しみましょう。

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基本データ/販売価格 大きさなど
学名Teratolepis fasciata

英名:Carrot-tail viper gecko

分類:ヤモリ科 マツカサヤモリ属

分布:パキスタン南東部

全長:6㎝程度

価格:10000円前後

<たくさんのマツカサヤモリ達のごはんの様子>

②飼育環境の作り方

飼育に必要なものです。

  • 飼育ケージ
  • ヒーター
  • 床材
  • 水容器
  • シェルター
  • エサ
  • カルシウム剤

以下で一つ一つ説明していきます。

・飼育ケージ

A4程度の底面積があれば、1ペアを余裕を持って飼育が可能です。

1ペアより個体数を増やすのであればケージのサイズアップをしたほうがいいでしょう。

ケージには虫かごや爬虫類用ケージを使用して、必ず通気性を確保するように心がけてください。

意外とアクティブに行動しますので、体のサイズより大きめのケージを使用するとより飼育を楽しめると思います。

・ヒーター

ケージ内には温かいところと涼しいところ、温度勾配をつくる必要があります。

基本温度は26~27℃、ヒーター付近は2832℃程度に保温します。

ヒーターは遠赤外線ヒーターやパネルヒーターをケージの下に敷き保温します。

このとき、必ずヒーターはケージ面積1/3~1/2の範囲のみ保温するようにしてください。

全面が温かすぎるとオーバーヒートを起こしてしまいます。

基本温度がヒーター付近に比べて低すぎてしまう場合は、別途暖突を取り付けたり、パネルヒーターをケージ壁面に張ったり、ケージ全体を断熱材で覆うなど工夫しましょう。

・床材

乾燥系のヤモリですので、それ相応の床材を使用します。

ペットシーツやキッチンペーパーでもいいですが、目の細かい砂を使用してかっこよくレイアウトしてあげましょう。

乾燥系とはいいましたが、あまりにも乾燥しすぎると脱皮不全を起こしてしまうことがありますので週に2、3回は軽く霧吹きをしてあげてください。

・水容器

小さめのタッパーなどに水を入れてケージに設置します。

これは時々水浴びをしたり、湿度をある程度保ったり、水を飲んだりするときに使われます。

できるだけ毎日水を取り替えて、新鮮なものにしてあげてください。

・シェルター

ドライシェルター(乾燥しているシェルター)とウェットシェルターの2つを設置しましょう。

ドライシェルターは流木や小さな石などで作ってあげましょう。

※石の設置には注意が必要です。

床材の上に石を置くと生体がその下に穴を掘って押しつぶされてしまったり、何かの拍子に崩れたりして危険ですので、気を付けてください。

ウェットシェルターは市販の素焼きタイプのものを使用するのが便利です。

ウェットシェルターは上部のくぼみに水を入れることで、中の湿度が高めに保たれます。

これがあると脱皮不全が防げたりと何かと良い効果をもたらしますので必須です。

個体のサイズにあったものを設置しましょう。

ちなみに、多頭飼いする場合は個体数分以上のシェルターを必ず設置するようしてください。

・エサ

個体のサイズに合ったコオロギやデュビアなどを与えます。

あまり大きなエサは食べられないので注意しましょう。

給仕頻度の目安としては、ベビーのうちは毎日1回、それ以降は2日ないし3日に1回与えるとよいです。

コオロギやデュビアの管理方法はこちらをチェックです↓

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・カルシウム剤

カルシウムを与えないとクル病になる可能性が著しく高まります。

クル病は骨の形成がうまくされない病気であり、1回罹患するとなかなか治りませんし最悪の場合死に至る恐ろしい病です。

カルシウム剤にはカルシウムのほかにビタミンD3が含まれているのものもあり、含まれているものと含まれていないもの2つ用意する必要があります。

ビタミンはカルシウムの吸収を促す効果があります。

普段はビタミンが含まれていないものを餌に塗して与え、たまにビタミンが含まれているものを塗して与えてください。

※ビタミンの摂りすぎもクル病と似た症状が出る恐れがあるので注意が必要です

ちなみに、繁殖前後のメスはカルシウムを多量に必要とするので、普段からしっかりと添加しておきましょう!
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③繁殖について

特にクーリングなどは必要としません。

良く育ったペアをしっかりとした環境で飼育しておけば、やがて繁殖行動に移ります。

交尾を確認するなど繁殖の兆しを感じたら、ケージ内に水苔やバーミキュライトで作った産卵床を用意してあげましょう。

1度の繁殖期に十数回クラッチし、1クラッチ1~2個の卵を産みます。

卵は28℃で保温すると、40~60日で孵化します。

生まれたベビーは、乾燥と蒸れに十分に気を付け、一番小さいサイズのコオロギを与えて育てましょう。

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