ビブロンゲッコー 飼育方法
写真:Bernard DUPONT氏による”Bibron’s Thick-toed Gecko (Pachydactylus bibronii)“ライセンスはCC BY-SA2.0に基づく
①ビブロンゲッコーの紹介と魅力
今回紹介するのは、ごつごつとした体表が特徴的なビブロンゲッコーです。
ビブロンゲッコーの魅力は何といっても、その見た目のかわいさです!!
体全体の見た目はザラザラとしていて、なおかつ尻尾にはトゲのようなものもありモンスター感があります。
一方で、全体的に丸っこくこじんまりとした印象を受け、それでいてぱっちりとした大きな目を持っていてそのギャップがとってもかわいいんです!!
体色は黒や茶、白が入り混じった色をしていて若干地味に感じる方も多いと思いますが、それは岩などに擬態できる証拠。
うまくレイアウトを組んでやると、忍者のように隠れて見つけるのがむずかしくなります。
そうすると、毎日探すのが楽しくて楽しくて仕方がありません。
とってもかわいくて魅力たっぷりのヤモリですので、ぜひ興味があれば飼育にチャレンジしてみてはいかが?
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②ビブロンゲッコー 基本データ
学名 | Pachydactylus bibronii |
英名 | Bibron’s Thick-toed Gecko |
分類 | ヤモリ科 グローブヤモリ属 |
分布 | 南アフリカ原産 外来種として米フロリダにも生息 |
全長 | 15~20cm |
寿命 | 6年程度 |
価格 | 5000~8000円前後 |
- 半樹上性、半地上生
- テリトリーを持ち、オス同士は激しくけんかをする。
- けんかにより自然下では体の一部が欠損している個体が多くみられる
②飼育環境の作り方
飼育に必要なもの
- 飼育ケージ
- 遠赤外線ヒーター
- 床材
- ウェットシェルター
- エサ
- カルシウム剤
以下で一つ一つ説明していきます。
・飼育ケージ
中~大のプラケース程度の大きさで飼育することができます。
見た目良く飼いたいのなら30×30×30cmの爬虫類専用ガラスケージを使用するといいでしょう。
・温度(遠赤外線ヒーター)
ケージの下部分面積1/3~1/2のところに、パネルヒーターを設置してケージ内を28℃程度に保ちます。ケージの基本温度は24℃、ヒーター部分は28℃、夜間は20~24℃程度に設定するのが理想です。
・床材
ヤシガラ土、ペットシーツ、キッチンペーパーなどを床材として使用します。
・ウェットシェルター
ウェットシェルターとは素焼きでできたシェルターで上部に水をためることでシェルタ―内部の湿度が保たれるという優れものです。
乾燥しすぎの場合の避難場所や、普段の彼らの隠れ家として必要となります。
また、上部の水が飲み水にもなります。
できるだけ水が新鮮になるよう維持してください。
・エサ
主にコオロギやデュビアなどを与えます。
・カルシウム剤
カルシウムを与えないとクル病などの病気なってしまいます。
クル病は骨の形成がうまくされない病気であり、なかなか治りませんし最悪の場合死に至る恐ろしい病です。
カルシウム剤をエサに毎回必ず塗してから与えるようにしてください。
カルシウム剤には【カルシウム】だけのものと【カルシウム+ビタミンD3】の2種類があります。
※ビタミンD3はカルシウムの吸収を促す効果があります。
普段は【カルシウム】だけのものをエサに塗して与え、たまに【カルシウム+ビタミン】のものを塗して与えてください。
※ビタミンの摂りすぎもクル病と似た症状が出る恐れがあるので注意が必要です。
③繁殖についてメモ
繁殖には、生後1年以上経ちしっかりと成熟した個体を使うようにしてください。
冬の間(1月~3月の間)に2カ月間ほど温度を5℃程度下げクーリングを行います。
この期間中でも、普段より少ない量ですが餌を与えてください。
クーリングが終了し、春になったら雄雌を同じケージに入れて交尾をさせます。
交尾が確認できたら、雄雌を別で飼育しメスのケージには湿らせたバーミキュライトで産卵床を設置します。
卵は26~30℃程度で保温すると54~75日で孵化するようです。
繁殖は容易だと言われますが、産卵後のメスの体調管理をきっちりするなど繁殖の基本はしっかり守ってください。
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