この記事の目次
①ヒルヤモリの紹介
ヒルヤモリとは西インド洋に浮かぶ島国、マダガスカルに主に生息するヤモリの一種です。
太古の昔マダガスカルは大陸から離れた結果、独自に進化した生物、独自の生態系を築きました。
マダガスカルに生息する野生生物の実に90%以上が固有種!!
そんな特殊な環境に生息している貴重なヤモリたちなのです。(例外的に大陸に生息するヒルヤモリもいます。)
主に昼行性、全長は10~15cmのやや小型種が目立ちます。
また、バスキングを好み非常に素早く動くといった特徴もあります。
このように、ヤモリの中でもかなり異彩を放つグループなのです。
本来はヒルヤモリ全種ワシントン条約Ⅱ類に指定されています。
飼育できる喜びを感じつつ、遠いマダガスカルに思いを馳せながら飼育しましょう!
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②ヒルヤモリの魅力とは
彼らの魅力と言えば、やはりなんといってもその美しさと特殊な生態でしょう。緑色や黄色、赤色、はたまた虹色など種類によって多様な色をしています。
日光浴をして状態が完璧に整った彼らの美しさは他のヤモリの追随を許さない美しさです。
こんなにも色とりどりの美しいヤモリ達を含むグループは恐らく他にないでしょう。
ただ、ショップで飼育されているヒルヤモリはあまり本調子でなくあまり美しく感じられないことが多いです。
特に、イベントなどでカップで販売されていると彼らの魅力はほとんどわかりません。
購入してしっかりと飼育した人だけが、ご褒美として彼らの魅力を堪能できるのです!!
美しさの次に魅力的な要素は彼らの生態だと私は思います。
昼行性樹上性ヤモリで、トカゲのように飼育が可能。
夜行性が多いヤモリの中で昼間活発に活動する姿を観察できるのは興味深いですよね!
また、肉食傾向の強い雑食性ということで、果物や昆虫ゼリーをあげるとうまそうに食べる姿も見ることができます。
色を見て楽しい、行動を見て楽しい、とヒルヤモリはまさに魅力の塊です!
<高速で狩りをするグランディスヒルヤモリ>
③主なヒルヤモリの種類
1.グランディスヒルヤモリ
学名:Phelsuma madagascariensis grandis 英名:Madagascar Giant Day Gecko 全長:25~28㎝前後 価格:10000~20000円程度 特徴:ヒルヤモリの仲間の中では最大級の大きさを誇ります。 背部に赤い点が入るのが大きな特徴の一つ。 赤い色が広いものを選別交配してできたフレイムなどのモルフが知られています。 実は本種は、マダガスカルオオヒルヤモリの亜種。 マダガスカルオオヒルヤモリは本種に比べて赤い点が細かい。
2.ヒロオヒルヤモリ
写真:Thomas Tunsch氏による”Gold dust day gecko on lauaʻe (a0005142)“ライセンスはCC BY-SA2.0に基づく
学名:Phelusma laticauda 英名:Gold Dust Day Gecko 全長:13cm程度 価格:6000~10000円 特徴:明るい緑色や黄緑色を基調としつつ、 英名のとおり金粉を塗したような体色が特徴的。 ワンポイント入る目の上の青色がかわいらしい。
3.ヘリスジヒルヤモリ
写真:Bernard DUPONT氏による”Day Gecko (Phelsuma lineata bifasciata)“ライセンスはCC BY-SA2.0に基づく
学名:Phelsuma lineata 英名:Lined Day Gecko 全長:8cm程度 価格:6000~8000円 特徴:ややボテッとした体形をしています。 胴の側面に黒いラインが入っていることが最大の特徴。
4.ヨツメヒルヤモリ
写真:Leonora (Ellie) Enking氏による”Madagascar Day Gecko“ライセンスはCC BY-SA2.0に基づく
学名:Phelsuma quadriocellata quadriocellata 英名:Four Spot Day Gecko 全長:12㎝程度 価格:6000~8000円前後 特徴:脇と後肢に黒い斑点が計4つあることからヨツメヒルヤモリと呼びます。 目も合わせてムツメヒルヤモリと呼ぶべきなのではと個人的には思います。 個体によっては尾や頭に青色が入ることがあります。
5.スタンディングヒルヤモリ
写真:Murray Foubisters氏による“0I7A8585.jpg“ライセンスはCC BY-SA2.0に基づく
学名:Phelsuma standingi 英名:Standing's Day Gecko 全長:28㎝程度 価格:20000~30000円前後 特徴:ヒルヤモリ属の中で最大種と言われています。 28㎝と長いだけでなく横にもボテッとしていて迫力もあります。 ベビーの時はシマウマのような模様をしていますが、 アダルトになると模様は薄れてしまいます。どちらも非常に美しいです。 物怖じはあまりしない。
④まとめ
ヒルヤモリたちのことを知っていただけたでしょうか?
どの種も非常に魅力的で飼って楽しい、見て楽しい、繁殖させて楽しい最高のヤモリたちです。
動きが速すぎるのと皮膚が剥けやすいためハンドリングは不可能ですが、それ補って余りある魅力があります!
興味があればぜひショップに覗きに行ってみてください!!
⑤他の壁チョロ系ヤモリ
ここからはヒルヤモリと関係ないです。
他の樹上性のヤモリを紹介します。
初心者でも安心のおすすめクレステッドゲッコー↓
最大級のサイズを誇るジャイアントゲッコウ↓
隠れた魅力種!ハスオビビロードヤモリ↓
ゴツゴツ系のかわいいビブロンゲッコー↓
擬態が得意!ヤマビタイヘラオヤモリ↓
<参考>
海外サイト、ビバリウムガイドNo.52、可愛いヤモリと暮らす本