ジーベンロックナガクビガメ
➀ジーベンロックナガクビガメの紹介と魅力
今回紹介するのは曲頚類のなかで最もポピュラーな種、ジーベンロックナガクビガメです。
首が長く、首を甲羅にひっこめないナガクビガメの魅力をふんだんに持ちつつ、価格は手ごろ、飼育も容易と人気があります。
真正面から見ると、ニンマリと笑っているようで愛嬌もあり、とってもかわいいです。
曲頚類に手を出したければ、とりあえず本種を選んでおけば間違いはありません。
かつては非常に安価で売られていましたが、近年は徐々に値段が上がってきています。
水深のある水槽でゆらゆらと首を動かしながら泳ぐ姿は、飼育者を飽きさせません。
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基本データ/大きさ 寿命 価格など
学名:Macrochelodina oblonga
英名:Northern australian snake-neck turtle
分布:インドネシア、オーストラリア、パプアニューギニア
甲長:30cm程度、最大甲長40cm
寿命:10~30年程度
価格:15000円程度~
➁飼育環境の作り方
飼育に必要なもの
- 水槽
- 保温器具
- 床材
- 浅瀬をつくれるもの
- (カルキ抜き)
- フィルター
- エサ
以下で一つ一つ説明していきます。
・水槽
最終的には60×45×45㎝以上の水槽が必要となります。
大きくなれば90cm水槽がほしくなるかと思いますが、ある程度まで大きくなると成長がかなりゆっくりとなるので当分必要ないです。
良く売られているサイズの幼体を購入してきたらサイズにあった水槽に入れて、頻繁に水を変えて成長を促していく飼育方法がいいと思います。
幼体はよく水を汚しますので。
・保温器具
熱帯魚用などの水中ヒーターを用います。
最適な水温は25~28℃。
幼体の場合低温に弱いので、28℃に設定し代謝を上げ、どんどんエサを与えて、一気に成長させてしまいましょう。
生体の火傷防止のためヒーターには必ずカバーをつけられるものを使用しましょう。
・床材
床材を敷くとカメが落ち着いたり、水質が安定するなどの効果は期待できます。
しかし、汚れが溜まってしまい不衛生な環境になってしまうことが多々あるので床材は敷かずに飼育するほうが無難でしょう。
まめな掃除ができるかたのみ床材を敷くように。
・浅瀬をつくれるもの
泳ぎはうまいのものの水槽内に一部浅いところは必要です。
浅いところから首を伸ばして息継ぎをしたりして休むので、流木やレンガなどを用いてうまく浅瀬を作ってあげましょう。
・カルキ抜き
爬虫類の飼育において水道水を用いる場合カルキ(水道水に含まれる有害な物質)抜きは必要ないと言われがちです。
実際、水道水をそのまま使っても生体に問題はないようです。
ただ、水槽やフィルター内のバクテリア(水質浄化を行う)には水道水は厳禁ですので、気になる方のみカルキ抜きをしましょう。
・フィルター
カメはよく水を汚します。
熱帯魚用のフィルターを利用して水質浄化をしましょう。
ただ、フィルターを使用してもどんどん水は汚れていきますので週1,2回はしっかりと水替えを行ってあげましょう。
・エサ
ジーベンロックナガクビガメの飼育の肝となる部分です。
幼体のジーベンロックは人工飼料にほとんど餌付きません。
生きた小魚(メダカや小赤)やエビ、冷凍小魚や乾燥エビを与える必要があります。
ある程度まで成長すると人工飼料も不思議と食べるようになるのでそれまでは辛抱が必要です。
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