爬虫類の飼育=贅沢な趣味って話

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今回はこちらのツイートから私の思いを徒然なるままに話してみようと思います。自分でもわかってますが、論理や文章の構成がめちゃくちゃですがご了承ください。

爬虫類の飼育はとても贅沢な趣味です。

爬虫類は犬猫やウサギなどと違って家畜化されてはいない、自然と切り離すことができない種がほとんどです。
水槽で飼育するという行為は、自然を切り取って小さなスペースに押し込んで管理するということに他なりません。自然の膨大なエネルギーや生態系の種間の相互作用で生存する生物を室内で飼育することは労力やお金がかかります。

食う食われるで成り立つ生態系の網目構造は、あまりにも緻密すぎて完全に理解することは不可能でしょう。
そんな世界で生き抜く爬虫類を飼育するということは、その分色々な栄養を与え、適切な温度や水を供給する必要があります。自然下であれば普通に存在するものを、わざわざ持ってきて与えるという行為はあまりにも無駄です。

無駄な行為=贅沢な行為。

2019年でも食糧不足や貧困に喘ぐ人々はたくさんいます。彼らを無視し、わざわざ爬虫類を飼育するのは無駄。ビビるくらい無駄です。でもこれが資本主義です。
爬虫類の飼育は言ってしまえばお金や時間を持て余した先進国の人々の究極の趣味といっていいでしょう。

だから、飼育にかかる費用は甘く見てはいけません。

1.生体費<維持費&設備費

爬虫類の飼育はだいたい生体費より維持費や設備費の方がかかります。
初心者の方は、生体の値段だけを見て飼育を始められると思いがちですが、それはだいたい間違い。

例えば
「ヒョウモントカゲモドキ ハイイエロー」を購入するとします。
7000円で購入するとして
ケージ 4000円 床材 1000円 ヒーター 5000円 ウェットシェルター 1000円、、、

ざっと計算しても生体の値段を余裕で超えます。これに日々の電気代やエサ代も乗ってきます。爬虫類のエサ代は犬猫に比べて、そうかからないものの、寿命は多くの種が10年以上と非常に長いので、長い目で見ればバカになりません。

一目惚れして勢いで購入することを否定はしませんが、生体代以外のことも常に頭の片隅に置いておく必要がありますね。
特に即売イベントとか。

2.習性・生態の理解

爬虫類の飼育は彼らの習性や性質、生態を理解することが必要不可欠です。
家畜化されたレオパなどの飼育で、野生での生態を参考にすることに、疑問を感じてしまう方は地味に多いです。
しかし、家畜化されて数万年経つ犬でさえひとたび自然で暮らすようになれば群れで暮らし、遠吠えをし、根本的な習性・生態は変わりません。
水槽の中で彼らの本来の生活をできる限り再現してあげることが重要です。
ネットや本で得られた飼育方法の情報を、自分の中で噛み砕いて生態と結びつけて考えられると、応用力がつき飼育スキルが上がります。もしもの時の対応力も上がります。

例えば、
レオパの飼育にはウェットシェルターが必要
なぜなら、野生下ではレオパは湿度の保たれた巣穴に潜むから
といった感じです。

また自然での様子を想像することも大切です。レオパやフトアゴなど地表性と言われてるからと言って立体活動できないようなレイアウトにするのはナンセンス極まりない。
自然界にはいくらでも障害物があって、それを乗り越えて移動します。
多少の岩程度なら登ります。
ケージの中に流木や岩を入れるとそれだけで飼育が楽しくなります。

3.自然を搾取します

上のほうで爬虫類は未だに家畜化されていない、自然と切り離すことができない種がほとんどであると述べましたね。
2017年の報告によれば、日本では亜種含めて600種以上の爬虫類が売買されています。
正確なデータはない体感ですが、野生採取によって販売を支えている種は未だ非常に多いはずです。

多くの方々がご存じでしょうが、野生動物の減少の大きな要因の一つにペットトレードがしばしば挙げられます。
自然の搾取によって成り立つこの趣味を嗜む人にとっては耳が痛いですね。
「私はレオパを飼ってるから関係ない」って人もいると思います。一見確かにペットトレードによる動物の減少に関係はなさそうですが、爬虫類業界にお金を落とし、企業を支え経済を回している時点で関係がないとは言いきれません。
この趣味を楽しむ人全員が考えるべき問題なのです。

近年、爬虫類を飼育する人は爆増しています。
その理由として

・SNSの普及
・鳴かない
・散歩不要
・世話が用意
・匂いがない
・飼育方法の確立
・餌や飼育器具の改善
こんなところが挙げられます。

現代人の生活事情に非常にマッチしていて、これからも需要が増大していくことは容易に想像できます。
そうなってくると問題は、飼育需要を満たすため自然の搾取が進むということです。人の欲望は留まるところを知りません。飼育者が増えれば、貴重な種を欲する人も増えるでしょう。
そういった種の違法な採取が問題となるケースがありますが、そういった問題はこれからも増え続けていくでしょうね。
需要があればそれを満たそうとする人は必ずでてきますし。

4.爬虫類飼育者は自然を破壊する悪者?

悪者です。
人間が自然から恩恵を受けて生活しているため、それを破壊する行為は悪者です。

でも、ぶっちゃけ現代人は多かれ少なかれ、直接的にも間接的にも無駄なことをして、自然を破壊してます。
無駄な食事、無駄な電気の利用などなどモノが溢れた現代、無駄はあまりにも多くそれらは環境に負のインパクトを与えまくってます。
爬虫類を飼育していると「野生動物を飼育するなんて自然破壊だ」と批判する人が少なからずいます。その主張を否定はしません。でも、政府や世界の国々が定めた法に則って飼育している時点でセーフです。構うことはありません。
違法な行為をしていなければ爬虫類を飼育しているからと言って後ろめたい気持ちになる必要は無いです。誰もあなたを否定する権利なんてありません。

ちなみに少し話は脱線しますが、牛肉とかめっちゃ無駄です。

牛を育てるには莫大な量のエサが必要ですし、牛が出すメタンガスは温暖化を促進すると言われています。それにそんなに食べる必要はありません。でも美味しいのでみんなたくさん食べます。世の中は多数派の言っていることが正しいので、牛を食べることは悪いことではないとされています。
でもヴィーガンの方からすれば、牛を食べる人は超悪者です。
見方が変われば善悪は変わります。爬虫類飼育者を悪者だと思う人はいっぱいいるでしょうが、ぶっちゃけそんなことはどうでもいいのです。価値観はそれぞれ違います。
スターウォーズって知ってますか?あれってシスが悪い感じに描かれてますけどジェダイも結構エグいことしてますからね。一概にどっちが悪とは言えません。

まあでも他の人も悪いことしてるから自分もして良いというわけではありません。
少しでも現状を改善していくべきです。我々、消費者には選択する権利があります。生き物を飼育する行為はエゴ極まりない行為だとは思いますが、少しでも徳を積むためにも、生体を購入する場合はWC(野生採取個体)ではなく、CB(飼育下繁殖個体)を選ぶようにしましょう。そうすればWCの流通は減りますし、CBを購入することでブリーダーを応援することができます

「ブリーダーを応援」

という概念はあまり聞かないと思いますが、重要だと私は思います。これから流行らしていきたいです。
ほぼWCの個体しか流通しない種もいますし、積極的にブリーディングを試みていきたいところです。
ブリーダーではない、普通に飼育してる人が挑戦しても良いでしょう。
誰がやってもOKです。

流通するすべての種がCBになる世界を夢見てます。

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