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オニプレートトカゲは、フトアゴヒゲトカゲやアオジタトカゲと並んで非常に入門種として初心者におすすめできるトカゲです。
いくつか魅力を挙げてみます!
➀温和で慣れやすくハンドリング可能
➡最初はバタつく個体がいるものの、飼育しているうちに飼い主に慣れる個体がほとんどです。
手からエサも食べてくれます。
➁小さすぎず大きすぎない手ごろなサイズ
➡ヒョウモントカゲモドキほど小さくなく、また余り横に大きくもなりません。
➂紫外線や温度にうるさくなくとにかく丈夫
➡オニプレートトカゲが超丈夫だという逸話は数多くあります。
初めての方でも安心して飼育に踏み出せると思います。
➃コオロギあげなくても飼うことができる
➡人工飼料を食べる個体が多く、トカゲの飼育でネックになる虫の給餌をしなくてもよかったりします。
虫嫌いの人でも飼育できる可能性があるのは好印象ですね。
飼育者にとってはこれでもかというほど都合のいい種です。
しかも普通にかっこいいです。
ごつごつとした恐竜のような体表、ボリュームのある体系、つぶらな瞳。
欠点が見当たりません。
オニプレートトカゲはトカゲ飼育に必須となるスキルの多くを必要とする種です。
そのため、これから爬虫類飼育者としてステップアップしていきたい初心者の方に爬虫類入門種としてかなりおすすめできるのです!
この記事の目次
➀オニプレートトカゲの基本情報
学名 | Broadleysaurus major |
英名 | Sudan plated lizard |
分類 | カタトカゲ科 Broadleysaurus属 |
分布 | アフリカの様々な国 |
全長 | 最大48㎝ |
寿命 | |
価格 | 高騰しており20000円程度する(変動アリ) |
- 海岸沿いの森、茂み、サバンナの生息地内の海面から海抜1700mの範囲の岩だらけの半開放地域を好みます。
- 丘の上やシロアリの塚で最もよく見られ、それぞれ好みの割れ目などに生息します。
- 雑食性
- 動物性の食物:コオロギ、イナゴ、カマキリからカブトムシまで様々。昆虫以外にも貝などの無脊椎動物。機会があれば小型のトカゲも食べます。
- 植物性の食物:新芽、落ちた果物、花など。
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②飼育環境の作り方
飼育に必要なものは以下の通りです。
- 飼育ケージ
- 保温球や暖突
- バスキングライト
- 紫外線ライト
- 床材
- 水容器
- エサ
- カルシウム剤
以下で一つ一つ説明していきます。
・飼育ケージ
60×45×45cm以上の大きさがあれば飼育可能です。
横幅90cm以上のものであれば複数飼育が可能です。
ケージには
・衣装ケース
・熱帯魚用水槽
・爬虫類用のガラス水槽
を使用するのがオーソドックスです。
-衣装ケース-
メリット:安価で軽く掃除をしやすい
デメリット:中が見えづらく見た目が悪い、火事の危険性があります。風通しが悪いのでケースにメッシュ部分を設けることが必要になってきます。
衣装ケースの上にバーベキュー用の金網を乗せて蓋として対応しましょう。
また、衣装ケースの場合、日々の管理は上から行うことになります。
しかし、トカゲは上から手を出されることを嫌います。
ですので、若干慣れづらくなる可能性があります。
-熱帯魚用ガラス水槽-
メリット:見た目がよく比較的安価である点がメリットです。
デメリット:ガラス製ですので重いです。
蓋がついていないので、バーベキュー用の金網+重石なんかで蓋にしましょう。
また、上から世話をすることになるので生体が嫌がる可能性があります。
-爬虫類用ガラス水槽-
メリット:非常に見た目がキレイ。
風通しもよいですし、飼育器具の電源コードを通す穴があったりとメリットはたくさんです。
デメリット:扉が観音開きで、横から世話ができるので成体に与えるストレスは少なめです。
値段が高く、重いです。
・☑ケージの選び方 まとめ
衣装ケース➡蓋に工夫ができる人、お金をあまり使いたくない人、ケージにこだわりない人向け。
熱帯魚用ガラス水槽➡かっこよく飼いたいけど、あまりお金をかけたくない人向け。
爬虫類用ガラス水槽➡迷ったらコレ。こだわりたい人、よくわからない人向け。
・温度
保温球や暖突でケージ全体の基本温度を26℃前後に保つようにしましょう。
爬虫類用サーモスタットを併用すると温度を調整しやすいのでおすすめです。
保温球のw数や暖突のサイズは読者の皆様の住む地域の気候に合わせ購入してください。
日光浴をするところであるホットスポットは35℃以上必要です。
下のようなバスキングライトをケージの一ヵ所に照射してあげてください。
・紫外線ライト
強めの紫外線ライトを当ててあげると、状態良く飼育ができます。
日中だけでいいので照射してあげましょう。
・床材
おすすめはハスクチップです。
乾燥した環境を好むものの、床材には特にこだわらないです。
ペットシーツからハスクチップまでオッケー!
・水容器
タッパーや陶器などの容器に水を入れてケージの中に入れてください。
飲み水になりますので、毎日新鮮な藻に交換してあげましょう。
・エサ
オニプレートトカゲは雑食性です。
フトアゴヒゲトカゲフードなど雑食トカゲ用フードをメインに与えて、おやつ程度に野菜や果物、肉片やコオロギやデュビアなどを与えましょう。
与えてもよい野菜や果実についての参考にどうぞ!
・カルシウム剤
カルシウムを与えないとクル病などの病気なってしまいます。
クル病は骨の形成がうまくされない病気であり、なかなか治りませんし最悪の場合死に至る恐ろしい病です。
カルシウム剤をエサに毎回必ず塗してから与えるようにしてください。
カルシウム剤には【カルシウム】だけのものと【カルシウム+ビタミンD3】の2種類があります。
※ビタミンD3はカルシウムの吸収を促す効果があります。
普段は【カルシウム】だけのものをエサに塗して与え、たまに【カルシウム+ビタミン】のものを塗して与えてください。
※ビタミンの摂りすぎもクル病と似た症状が出る恐れがあるので注意が必要です。
③飼育の注意点について
飼育する上で最も注意すべきポイントはエサの与え方です。
他の多くの動物と同じく彼らトカゲとて肥満させてはいけません。
横腹を見るとヒダがあります。
このヒダがいつも伸びきっている状態だと肥満ですのでそうならないようよく観察し、エサの量を考えることが重要です。
また、注意点として湿度を気にする人も多いと思います。
しかし、それほど気にしなくても大丈夫です。
過度な乾燥、蒸れだけを避けるように気をつけましょう。
➃多頭飼いについて
オニプレートトカゲは非常に協調性があって多頭飼いしている人が多いです。
オニプレートトカゲ複数だけでなく、他種と一緒に飼うこともできるのも魅力的ですね。
同じ雑食性のフトアゴヒゲトカゲや乾燥系雑食性のアオジタトカゲ。
他にも乾燥系のトゲオアガマやヨロイトカゲなんかも人気ですね。
相性次第のところもありますが、様々なトカゲと一緒に飼うことができるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがですか?
➄亜種紹介<ニシオニプレートトカゲ>
オニプレートトカゲは基亜種であるヒガシオニプレートトカゲとニシオニプレートトカゲに分けられています。
性質やサイズはどちらも同じため、見た目の好みで飼育したいほうを選ぶといいでしょう。
ヒガシに比べてニシは黒色が強いのが特徴です。