【黄金色の暴君】キイロアナコンダの魅力と飼育方法・注意点・ハンドリング

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キイロアナコンダの飼育方法

①キイロアナコンダの紹介と魅力と注意点

今回紹介するのはキイロアナコンダ!!!

アナコンダの5文字を聞けば、その魅力は爬虫類飼育者にはもはや説明不要ですよね。

恐ろしさ、狂暴さ、大きさ、強さ、色、食性、習性、模様、それらすべてが組み合わさることで成立する果てしない魅力。

力こそPOWER

この大蛇の目の前では他のちっちゃなトカゲや、ヘビ、動物なんかはすべてエサと化します。

現在、届け出などなしで普通に飼育できる生物の中では”王者”と言っても差支えがないでしょう。

私は幼少期に見た映画『アナコンダ』が今でも忘れられません。

大きな大きなオオアナコンダが次と次と人々を無慈悲に、無差別に食べていくパニック映画。

実際のオオアナコンダは映画のものよりも小さく、狂暴性は低いですがそれでもレティックパイソンと並んで世界最大の大きさを誇るとされています。

その仲間のキイロアナコンダを飼育できるというのは、贅沢の極みといえるでしょう。

大きくなれば、赤ん坊や小型犬程度なら余裕で食べてしまうでしょう。

今のところ特定動物入りしていないことは奇跡です。

事故があればオオアナコンダなどと並んですぐに特定動物の仲間入りになり、簡単に飼育はできなくなることでしょう。

どんなに小さくても全長3m以上、その太さも尋常ではありません。

性格はオオアナコンダよりも狂暴と言われています。

生半可な気持ちで飼育してよい種ではけっしてありません。

飼育には細心に細心を重ねて臨みましょう。

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-基本データ-

写真:Dick Culbert氏による”Eunectes notaeus“ライセンスCC BY2.0に基づく

r学名Eunectes notaeus

英名:Yellow anaconda

分類:ボア科 ボア亜科 アナコンダ属

分布:ボリビア、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン

アメリカ フロリダ州にも持ち込まれており外来生物とされ、
フロリダ州エバーグレーズでは2012年に州境を超えた輸入、輸送、販売が禁止された。

全長:平均3.3~4mほど 最大で4.5m。一般的にメスのほうが大きい

体重:平均25~35kg、40~55kgに育つこともある

寿命:20年以上

生態:沼や川などの湿地帯のうち比較的浅い場所に好んで生息します。

食性は肉食で主に鳥類。

待ち伏せて奇襲することもあれば、エサを求めて探し回ることもあります。

鳥類以外にも魚類、カメやトカゲ、小さいカイマン、
鳥の卵、哺乳類、魚の死体といったように幅広い食性をもちます。

現地では、アカシカやペッカリー(イノシシの仲間)など
比較的大きい哺乳類さえも捕食します

幼少期の天敵はカイマン、より大きなアナコンダ、
ジャガー、カニクイイヌ、イタチ、猛禽類、人間など。

大人になればほぼ天敵はいません。

②飼育環境の作り方

飼育に必要なもの

  • 飼育ケージ
  • 遠赤外線ヒーター
  • 爬虫類用サーモスタット
  • 床材
  • 水容器
  • (紫外線ライト
  • エサ

以下で一つ一つ説明していきます。

・飼育ケージ

キイロアナコンダは極めて力が強いので、生半可な強度のケージだと破壊されてしまいます。

ですので飼育ケースにはできるだけ頑丈なものを選ぶのが定石です。

イエローアナコンダの巨体とその筋肉によるケース壁面への圧力がケース破壊の原因であることが多いです。

とぐろを巻いていて突然キレて筋肉に力が入って壊れる、水容器とケース壁面に入り込み少し力んでケースが壊れる。

こういった破壊パターンが多いと思います。

このような破壊パターンを避けるために、ベビーからある程度の大きさまではみどり商会の「グッドロック」という商品の使用がおすすめです。

この商品はとても頑丈であるのも魅力の一つなのですがヒーターナイーブや暖突、ピタリ適温3号などがうまく取り付けられる構造になっているのも魅力的なんです。

ただ、成長すればグッドロックではすぐに手狭になると思うのでその時は木製の頑丈なケースを自作するか、オーダーメイドで作ってもらうのがベストです。

最終的なケージのサイズは個体に合わせ、とぐろを巻いた時の3倍以上の面積は最低でも確保しましょう。大きな水容器も設置することを考慮すると4~5倍以上の面積があったほうがいいかもしれません。

ケージの大きさは妥協しない方がいいです。

・水容器

体全体が余裕を持って入る、水容器を設置してください。

ケージと水容器の間にヘビが入るとケージが壊れる可能性があるので、ケージの幅に隙間なく入る大きさのものを選ぶといいでしょう。

水は生体の隠れ場所になるほか、飲み水にもなりますのでできるだけ清潔な水に保ちましょう。

・温度&水温(遠赤外線ヒーター)

基本温度は27~28℃程度、ホットスポットは32~33℃程度に保温します。

保温は暖突やパネルヒーター、保温ライトなどを使用し、爬虫類用サーモスタットを併用して温度を調節しましょう。

イエローアナコンダは体が大きいので、何かの拍子にケージや保温器具を動かしてしまってそれが火事に繋がったりする恐れもありますので、十分注意してください。

また、ケージ部分と水容器の温度差がありすぎると体調を崩してしまう可能性があるので、水容器の下にもパネルヒーターを敷いて水温を上げてください

※注意点

ホットスポットの範囲が小さいと生体が温まりきらず、低温火傷になってしまう恐れがあるので気を付けてください。

場合によっては、ホットスポットに複数の保温器具を取り付けることも検討してください。

・紫外線

紫外線ライトを当てると発色がよくなるという話があります。

事実かどうかは確認できませんが、気になる方はそんなに強い紫外線を放つものでなくていいので取り付けてみましょう。

・床材

管理がしやすいようにペットシーツや新聞紙の使用がおすすめです。

・エサ

冷凍マウスやラット、ウサギなどを解凍して与えます。

成長したら、マウスやラットでは空腹を満たすことが難しくなるのでモルモットやウサギなども与えることになります。

エサのサイズは、個体の一番太い部分と同じ大きさのものが適切です。

頻度は7日に1回程度、アダルトになったら10~14日に1回与えます。

※注意点

消化のことを考えて、エサを与えてから2~3日の間はハンドリング等は控えるようにしてください。

③ハンドリングについて

ベビーサイズから積極的にハンドリングを行って、馴れさせておくのがベターです。

アダルトになっても荒いままだと、管理が難しくなってしまいます。

普通のヘビでしたら噴気音を出して威嚇しながら近づいてきますが、アナコンダはそういった行動はとらずノーモーションで噛んでくるので注意が必要です。

もし噛まれてしまったら、冷静に噛まれた部分をヘビに押し込み牙を外します。

そして、頭と胴を支えて上下の顎を開けほどいていきます。

ある程度の大きさになりますと、自分一人で振りほどくのが相当難しくなりますので一人でのハンドリングや管理はできるだけ避けるべきです。

大型の個体ですと、巻かれる場所が悪ければ本当に殺されてしまう可能性もあります。

十分に注意するようにお願いいたします。

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