コロンビアレインボーボア
①コロンビアレインボーボアの紹介と魅力
今回紹介するのは虹色に輝くボア、レインボーボアの中で最もポピュラーと言われているコロンビアレインボーボアについてです。
レインボーボアは世界で最も美しい蛇のグループの1つだといわれています。
レインボーボアの仲間は現在9亜種に分けられており他にもブラジルレインボーボアやアルゼンチンレインボーボアなどが知られています。
幼体から成体に至るまでずっと斑紋を残しているブラジルレインボーボア(以下ブラ虹)などとは対照的に、コロンビアレインボーボア(以下コロ虹)は成長につれて斑紋が消え模様がなくなります。
地味だと言ってしまえばそれで終わりですが、斑紋がなくなることでより上品に見え、なおかつ体の輝きが際立つように感じられます。
コロ虹はブラ虹などより大きくならず比較的手ごろな大きさです。
そういうわけでレインボーボアを飼いたいけど大きくなってしまうと困るなあという人におすすめですね。
また、コロンビアレインボーボアはレインボーボアの中で最も穏やかな傾向が強くハンドリングも比較的容易です。
アルビノやパターンレス、ゴースト、ブルーアイリューシなどといったように様々な品種があるのも魅力の一つでしょう。
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-基本データ紹介-
学名:Epicrates cenchria polylepis 英名:Colombian rainbow boa 分類:ボア科 ボア亜科 カガヤキボア属 分布:南米北部 全長:オスは120~150㎝程度、メスは150~180cm程度 寿命:20~25年程度 値段:20000円前後 (入荷状況や成長具合、品種により値段は変化します) 生態や特徴 多湿な熱帯雨林に生息しており半樹上性です。 特に幼体のうちは樹上傾向が強く、 成長するにつれて地表性が強くなるようです。 現地では、しばしば地面だけでなく 低所の枝にいる様子を見ることができるようです。 夜行性で、小さな哺乳類、鳥類、トカゲなどを捕食します。 野生下ではあのアルゼンチンB&Wテグーを食べたりもするらしい。
②飼育環境の作り方
飼育に必要なものです↓
- 飼育ケージ
- 遠赤外線ヒーター
- 床材
- 水容器
- (登り木など)
- エサ
以下で一つ一つ説明していきます。
・飼育ケージ
コロ虹はかなり動き回るヘビですが、別段そう大きなケージは必要ありません。
ヘビの飼育ケージの基本、「ケージ面積は個体がとぐろを巻いた時の3倍以上の大きさのものを選ぶ。」を踏まえて90×45×45、理想は120×45×45のサイズのケージが用意できれば終生飼育が可能でしょう。
あまり気にする必要はありませんが半樹上性ということも考慮し高さ45㎝以上のケージを用意できるとベストだと思います。
衣装ケースを使うのもアリですが、必ず蓋等を改造して通気性をあげることを必ず忘れないでください。
レインボーボアはたいていの種が高温多湿の環境を好みますが、蒸らしてしまうと簡単に皮膚病を罹患してしまいます。
・温度(遠赤外線ヒーター)
ケージ全体の基本温度は27℃程度、そして昼間にはケージの一ヵ所に30~35℃程度になるホットスポットを設けてやると理想的です。
ケージ全体は暖突や保温ランプを、ホットスポットにはパネルヒーターやバスキングライトなどを使用するといいでしょう。
爬虫類用のサーモスタットを併用すると温度調節がしやすいですので使用をおすすめします。
・湿度(水容器、床材)
レインボーボアは多湿を好むヘビですが、ケージ内に体全体が入る大きさの水容器があれば問題ないようです。
床材の選択についても特に気にしなくてよく、キッチンペーパーからウッドシェイブ、ヤシガラなど、なにを使っても大丈夫なようです。
ですが食欲がなかったり、調子が何となく悪そうだったら環境を多湿にするよう変更してみるのもアリかもしれません。
・登り木
なくても大丈夫だと思いますが、せっかくの半樹上性のヘビですのでヘビが登って巻き付くことができるような木やパイプをケージ内に配すると面白いと思います。
そういった行動を観察すると日々の管理にも精が出るというものです。
ぜひ設置してあげてください。
・エサ
ヘビのエサは基本的に冷凍ラットやマウスを解凍したものです。
顎を外してそこそこ大きなエサを飲み込むことができるのがボアの特徴の一つ。
同サイズのヘビに与えるべきサイズより一回り大きなエサを与えて構わないと思います。
③ハンドリングについて
概して温和な個体が多いようですが、ベビーのうちは荒い個体もいるようです。
そういった時期にあまり構わないでいると、荒い性格のまま成長して手が付けられなくなってしまうので適度に触れ合って慣れさせる、同時に飼い主も扱いに慣れる、といいと思います。
また、コロ虹は夜行性のヘビです。そういうわけで、夜間にハンドリングを行うとヘビへのストレスを最小限に抑えられると思います。
④繁殖について
繁殖には非常に体力を使うので良く育った健康的な雌雄(メスは少なくとも3~4才、全長150㎝、体重1400gが望ましい)にさせます。
コロ虹の繁殖期は10月から3月ですので、通常繁殖にはクーリング(冬眠)させるのが定石ですがCBのコロ虹には必要はないです。
夜間に少し温度を下げてやり、日中の光が当たる時間を少なくしてやると現地の冬を再現でき発情を促せるようです。
10月頃になったら同じケージに入れ交尾をさせます。
交尾が完了したら速やかオスとケージを分けましょう。
妊娠したメスは食欲がなくなります。場合によっては小さいエサなら食べることもあるようです。
約6カ月の妊娠期間を経て通常12~15匹程度の子供を産みます。
コロ虹はボアなので卵胎生ですので卵ではなく子供を産むのです。
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