写真:Brian Gratwicke氏による”Aspidites ramsayi” CC BY 2.0に基づく
➀ウォマの紹介と魅力
今回紹介するのはオーストラリア原産の美麗パイソン、ウォマです。
主に乾燥した砂漠や岩場、荒野などに生息し、夜行性で夜間に徘徊して哺乳類や爬虫類などを補食しています。
パイソン、つまりニシキヘビの仲間でありながらピット器官(熱を感知する器官)がないなど原始的な特徴を残す神秘的なヘビでもあります。
魅力はなんといっても、黄色と黒の美しい縞模様と顔のかわいらしさです。
また、あまり物怖じせず飼育も容易だという点も魅力的なポイントといえるでしょう。
しかし、物怖じしないという性格が裏目に出て、飼育者を手などをエサと勘違いして貪欲に噛みつくことが多々あります。
そういった性質も考慮に入れて飼育に臨みましょう。
ちなみに余談ですがウォマはオーストラリア原産ということから、かつてはかなり高額の生体でした。
今ではCBの流通が盛んですが、まだまだ高価なことに変わりはありません。
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基本データ/大きさ 価格 寿命など
学名:Aspidites ramsay
英名:Woma
分類:ニシキヘビ科 オオウロコニシキヘビ属
分布:オーストラリア中部
全長:150~300㎝、平均160㎝前後
寿命:20年以上
価格:8万~10万円前後
➁飼育環境の作り方
飼育に必要なものは以下の通りです。
一般的なヘビの飼育に必要なものがあれば十分です。
- 飼育ケージ
- 保温器具
- 水容器&シェルター
- 床材
- エサ
以下で一つ一つ説明していきます。
・飼育ケージ
ケージに用いられるのは、衣装ケース、熱帯魚用ガラス水槽、爬虫類用ガラス水槽です。
自分の好みのものを使用しましょう。
生体の大きさに合わせたサイズのケージを使用します。
最初は小さめのプラケースなどからスタートとして、最終的には底面積60×45㎝のケージや90×45㎝程度、のケージを用意してあげるといいでしょう。
トグロを巻いた面積の3倍以上の面積のケージを用意するというのがヘビの飼育の鉄則です。
・保温器具
基本温度は26~29℃程度、ホットスポットは32℃程度に保温します。
基本温度は暖突やエアコンで管理を、ホットスポットには遠赤外線ヒーターを敷いて保温しましょう。
・水容器
タッパーなどを用意して水容器とします。
体全体が入るような大きさのものを用意しますが、全身で水に浸かることは少ないので様子を見て小さくしてもいいでしょう。
一般的なヘビは水容器がそのままシェルター(隠れ家)としても利用されますが、ウォマの場合はそうはいかないのでシェルターを別途用意するとよいです。
・床材
ウッドシェイブやペットシーツ、新聞紙を使用しましょう。
乾燥した環境を好みますので、湿度を保ちやすい床材は使用しないようにしてください。
・エサ
冷凍マウスやラットを解凍して与えます。
パイソンですので、比較的大きなサイズのエサも飲み込むことができます。
個体の様子を見つつ、適したサイズのエサを与えましょう。
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