フェルナンデススキンク
今回紹介するのは、真っ赤で光沢のある姿が特徴的なフェルナンデススキンクです。
このフェルナンデススキンクの一番の魅力は間違いなくその美しさ。
赤色のトカゲというのは、フトアゴヒゲトカゲやゲイリートゲオアガマ、レッドテグーなど割といますが、個人的には本種が最も美しいのではないかと考えています。
鮮やかな赤ではあるものの、どこか毒々しささえ感じられるその美しい容姿にはお見事というほかありません。
また赤くて綺麗だけでなくて、黒くてウルウルな瞳や中程度のサイズ、丈夫で飼いやすいなど
他にも魅力的なポイント満載ですね。
充分初心者の方にもおすすめできる種です。
機会があればぜひショップに足を運んでみてください。
スポンサーリンク
フェルナンデススキンク 基本データ
*和名:ベニトカゲ 学名:Mochlus fernandi ※あまり属名ははっきりしていない Lepidothyris,Riopa,Lygosoma属とされていたこともある。 英名:fire skink 分類:トカゲ科 Mochlus属 分布:アフリカ大陸西部 全長:最大37㎝、通常20~35cm程度 寿命:15~20年程度 価格:5000~7000円前後 生態や特徴 半地中性でアフリカの熱帯雨林に生息している。 ヘビのように器用に体をくねらせて障害物を押しのける。 極めて肉食性の強い雑食性。 オスのほうがより鮮やかな赤色と大きな頭を持つ。
フェルナンデススキンク 飼育環境
飼育に必要なもの
- 飼育ケージ
- 遠赤外線ヒーター
- 爬虫類用サーモスタット
- 床材
- 水容器
- ウェットシェルター
- エサ
- カルシウム剤
以下で一つ一つ説明していきます。
・飼育ケージ
そう大きくなる種ではないので60㎝規格(60×30×36㎝)以上のケージで十分飼育が可能です。
具体的なケージの種類は、市販の衣装ケースや熱帯魚用ガラス水槽、爬虫類用ガラス水槽の3つが主にあります。
-衣装ケース-
安価で軽く掃除をしやすいという点が使用するメリットですが、中が見えづらく見た目が悪い、火事の危険性がある、若干の改造が必要という点がデメリットです。
衣装ケースは風通しが悪いのでケースにメッシュ部分を設けることが必要になってきます。
また、衣装ケースの場合日々の管理は上から行うことになりますが、爬虫類は上から手を出されることを嫌いますので若干慣れづらくなる可能性があります。
-熱帯魚用ガラス水槽-
見た目がよく比較的に安価という点がメリットです。
メッシュの素材の蓋(バーベキュー用の網など)を使用すれば風通しもよいという点もよいですね。
値段は衣装ケース、熱帯魚用ガラス水槽、爬虫類専用ガラス水槽の順で高くなっています。
重く、蓋を自分で用意しなければならない、上からの世話を生体が嫌がる可能性があるのがデメリットです。
-爬虫類用ガラス水槽-
見た目がよく、風通しもよいですし、飼育器具の電源コードを通す穴があったりとメリットはたくさんです。
デメリットは値段が高く、重いことでしょう。
わたしのおすすめは断然こちらですね。
自分の好みやお財布と相談して決めてください。
・温度(遠赤外線ヒーター)
日中の基本温度は25~28℃、ホットスポットは32~35℃程度、夜間は20℃に設定するのがベストです。
とは書いたものの、基本温度はこのヒーターで、ホットスポットはこのヒーターでという形ではなくホットスポットを温かくしておけば生体自身でちょうどいい温度の場所を探すので大丈夫です。
ケージの床にケージ面積の1/3~1/2程度パネルヒーターや遠赤外線ヒーターを敷いてあげてください。
「私はしっかりと理想的な環境で飼育したい!!」という方は、ホットスポットにはバスキングライトを当て、それ以外の場所にはパネルヒーターを敷き25~28℃をキープ、残り面積は何も加温しない。
そして夜間はそのままかもしくは保温球で20℃に保温、といったような形をとるといいでしょう。
・床材
半地中性ということと、やや湿った環境を好むということからやや湿らせたヤシガラ土を体の厚さほど敷くといいです。
時々、床材に霧吹きをしてあげてください。
水容器
よく水を飲みます。
タッパーなどに水をいれてケージに設置してあげてください。
毎日新鮮な水に取り換えましょう。
・ウェットシェルター
フェルナンデススキンクスキンクの飼育の肝です。
彼らにはケージ内に必ず湿った場所を設けてあげなければいけません。
そう難しいことではありません。
ウェットシェルターを設置すれば万事解決です。
ウェットシェルターというのは素焼きでできたシェルターなんですが、上部のくぼみに水をためることで内部の湿度を保つことができるという優れものです。
・エサ
コオロギやデュビアなどを与えます。
ピンセットに慣れる個体が多いです。
最初は生きた昆虫を与えて、そのうち冷凍コオロギ、人工飼料などもトライしてみましょう。
・カルシウム剤
カルシウムを与えないとクル病になります。
クル病は骨の形成がうまくされない病気であり、1回罹患すると治りませんし最悪の場合死に至る恐ろしい病です。
カルシウム剤にはカルシウムのほかにビタミンD3が含まれているのものもあり、含まれているものと含まれていないもの2つ用意する必要があります。
ビタミンD3はカルシウムの吸収を助けます。
普段はビタミンが含まれていないものを餌に塗して与え、たまにビタミンが含まれているものを塗して与えてください。
ただ、ビタミンD3の与えすぎもクル病と同じ症状を引き起こすので気を付けてください。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます。