グリーンパイソンの魅力と飼育方法・種類/ケージサイズは?寿命は?価格は?ハンドリングは?

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①グリーンパイソンの紹介と魅力

樹上性のニシキヘビ、グリーンパイソンについてまずは魅力を紹介しますね。

1.地域個体群や品種の存在

グリーンパイソンには数多くの地域個体群が知られています。

この記事の最後でも紹介していますが、地域個体群によって性格や模様、色が異なるため、集める楽しさがあります。

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2.生態や性格やハンドリングのこと

樹上性ヘビの例に漏れず、基本的には荒い個体が多いです。

ハンドリングには向きません。

しかしながら、そういった面に野生的なかっこよさを感じる人もいるでしょう。

また、樹上性ですから木に登ります。

ボールパイソンやコーンスネークなど、ポピュラーなヘビはあまり木に上らないので、樹上性であることがもはや魅力の一つになり得ると思います。

木には器用にコイル状に巻き付くのですが、そういった生態が観察できるのは大きな魅力でしょう。

また、下の写真を見てもらえると分かりやすいと思いますが、グリーンパイソンはニシキヘビの仲間ですので上顎と下顎に穴が開いているように見えるピット器官をもっています。

この器官を使うことで、サーモグラフィーのように温度を”見る”ことができるのです。不思議ですねえ。

私も温度を見ることができれば、温度計をわざわざ買う必要がないのに。。。

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➁グリーンパイソン 基本情報

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学名 Morelia viridis
英名 Green tree python
分類 ニシキヘビ科 オマキニシキヘビ属
分布 インドネシア、オーストラリア パプアニューギニアなどと離島
全長 最大220㎝
寿命 10~20前後
価格 20000円~ 地域個体群や品種、クオリティーなどにより変動
■簡単にグリーンパイソンについて紹介■
  • 熱帯雨林の樹上に生息する
  • 主には小さな爬虫類や哺乳類を食べる
  • ある研究によるとあまり鳥類を食べていなかったという
  • ペットのための捕獲と輸出が問題となっている

参考:海外wikipedia

➂飼育環境の作り方

飼育に必要なものです

  • 飼育ケージ
  • 各種ヒーター
  • ドリッパー
  • 床材
  • イミテーション植物や観葉植物
  • エサ
・飼育ケージ

木の上でとぐろを巻いている姿が、非常に印象的かつ魅力的ですね。

木の上でとぐろを巻くってことは樹上性ってこと。

樹上性ってことは高さのあるケージを用意するのが鉄則です。

ベビーのうちはまず、30×30×45cm程度のケージを用意して飼育しましょう。

ケージには通気性の良い爬虫類用のケージを用いるのがベストです。

グリーンパイソンはあまり動かないと思われがちですが、広いケージを用意してやれば活発な動きを見せてくれます。

そして、バスキング(つまり日光浴)も好むので温度交配を作り出すためにアダルトになったら最低でも60×45×60cm、欲を言えば90×45×60cmのケージを用意してやるといいでしょう。

樹上性爬虫類の例に漏れず、人に見降ろされることを嫌います。

ですのでケージは人の目線より上に置くようにします。

・温度

基本温度は25℃前後。

ケージの大きさに応じて暖突のサイズや保温球のワット数を選びましょう。

バスキングスポットつまり日光浴をするところでは32℃前後になるようにしましょう。

ええ、トカゲじゃないのにバスキングスポットが必要なの???

って思うかもしれませんが、温度勾配を作って、高温の場所と涼しい場所を設ける方が調子がよくなるんですよ。

32℃という温度が示すようにトカゲ等と違ってバスキングスポットの温度はそう高くなくてオッケーです。

ケージサイズに対応するライトよりワンランク下のライトを使用してもいいかもしれません。

・湿度

グリーンパイソンの飼育においてこだわりたい部分ですね。

何%にするというよりは朝1回夜1回というように合計2回霧吹きを行い湿度を上昇させてやれば確実です。

湿度が低いと、脱皮の際に古い皮が残ってしまう脱皮不全になってしまうことがあります。

気をつけましょう。

・飲み水

飲み水がグリーンパイソンの飼育の肝となる部分です。

水容器に水を入れてもなかなか飲まない個体が多くいます。

なぜなら自然下では毎日のスコールにより葉っぱについた水を飲む生活を送っているのでわざわざ地面に降りて水たまりの水を飲んだりしないからです。

そういうわけでケージ内にはイミテーションの葉っぱや観葉植物を設置してやり霧吹きの際、そこに水滴ができるようにしましょう。

もしくはドリッパーを設置し、常に葉っぱに水が滴り落ちるようにしてもいいでしょう。

・床材

基本的にはキッチンペーパーを厚めに敷くのがベストだと思っています。

保湿力のあるヤシガラを使ってもいいですが餌と一緒に飲み込んでしまうケースがあるので健康なアダルトの個体以外には使用は控えたほうがいいでしょう

・エサ

冷凍ラットやマウスを解凍して与える。

個体の大きさに合わせたものを選んで与えましょう。

ニシキヘビなのでそれなりに大きなエサも食べられます。

給仕回数はベビーでは週2、3回

大きくなれば週1~2回程度でいいでしょう。個体の様子を見て決めてください。

基本的に近年入荷する個体は拒食せず、すんなりエサを食べてくれることが多い印象です。

もし入手した個体がなかなかエサを食べなかったら、

温度を全体的に底上げする

湿度を上げる→グリーンパイソンは基本的に湿度が高いほうが活性が高いです。

生体の目線下から給餌してみる→樹上性ヘビは上から見下ろされることを嫌います。

濡れたエサを与える→基本的に解凍したエサをキッチンペーパーなどで拭いて与えるのが鉄則ですが、濡れたまま与えると食べることがあります。

ウズラを試す→樹上性のヘビであれば、鳥が大好物です。

➃グリーンパイソンの地域個体群紹介

グリーンパイソンは大きく分けて3つの地域個体群に分けられます。

①低地型・・・アル―、ソロン、メラウケなどがこのグループです。

特徴:鮮やかな緑色をしたものが多く、背面に白いスポットが見られます。頭部が俵型。

②高地型(山地や盆地)・・・ジャヤプラ、マノクワリ、ワメナ、カルバガなどがこのグループです。

特徴:比較的小型で濃い緑の体色をしています。黒いスポット模様を持ち、頭部がハート形。

③島型・・・ビアクやヤーペン、スピオリなどがこのグループです。

特徴:大型で細長く、黄緑の体色をしています。頭部もまた細長く鼻先が少しゴツゴツしています。性格がいかつい個体が多い傾向。

 

➄まとめ

グリーンパイソンは樹上性ということからも、特殊な生態をしており飼育にも少し癖があります。

ボールパイソンとかに比べたらよっぽど難しいです。

いくつか紹介した飼育のポイントを押さえつつ、個体の様子をしっかりと観察して柔軟に飼育しましょう。

厳しいことを言いますが、そういうことができないのであれば、飼育しない方がベターです。

ただ、しっかりと育て上げたグリーンパイソンの美しさと迫力は尋常ではないものがあるので、我こそはという人はぜひ飼育にチャレンジしてみてください。

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