➀スラウェシクロコダイルスキンクの魅力
今回紹介するのはスラウェシクロコダイルスキンクです。
本種の一番の魅力は半水生という特殊な生態でしょう!
生活の一部を水中で過ごし、日光浴するときや休む時などは陸上にあがるというように魅力的な生活スタイルを送っています。
半水生のトカゲの例としては、他のクロコダイルスキンクの仲間やシナワニトカゲなどが挙げられますが、小さすぎず大きすぎないサイズと価格、入荷量からこの種が最も手を出しやすいのかなと思います。
生態以外の魅力として、見た目も鱗がゴツゴツとして非常にかっこいいです。
クロコダイルスキンクの名に恥じない、容姿をしているといえるでしょう。
ただし、水棲傾向が強いトカゲの例に漏れず性格は臆病です。
ハンドリングなどは諦めましょう。。。
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➁基本データ/価格 大きさなど
*和名:ベーコンミズトカゲ 学名:Tropidophorus baconi 英名:Sulawesi spiny Water Skink 分類:スキンク科Tropidophorus属 全長:25㎝程度 分布:インドネシアのスラウェシ島 価格:10000円程度
➂飼育環境の作り方
・飼育ケージ
1匹であれば底面積60×30㎝もあれば十分飼育が可能です。
ペアであれば底面積90×45㎝ほしいところ。
ケージには衣装ケースや熱帯魚用ガラス水槽、爬虫類用のガラス水槽を用います。
-衣装ケース-
安価で軽く掃除をしやすい、水深がとりやすいという点が使用するメリットですが、中が見えづらく見た目が悪い、火事の危険性があるという点がデメリットです。
衣装ケースは風通しが悪いのでケースにメッシュ部分を設けることが必要になってきます。
衣装ケースの上にバーベキュー用などの金網を乗せるのももちろんアリです。
また、衣装ケースの場合日々の管理は上から行うことになりますが、爬虫類は上から手を出されることを嫌いますので慣れづらくなる可能性があります。
特に、スラウェシクロコダイルスキンクはもともと臆病なトカゲですので、まったく慣れないようになってしまう恐れがあります。
-熱帯魚用ガラス水槽-
見た目がよく比較的安価、水深を取りやすい点がメリットです。
値段は衣装ケース、熱帯魚用ガラス水槽、爬虫類専用ガラス水槽の順で高くなっています。
重い、通気性のある金網などの通気性のある蓋が別途必要、衣装ケースの場合と同じように生体が嫌がる可能性があるのがデメリットです。
-爬虫類用ガラス水槽-
見た目がよく、風通しもよいですし、飼育器具の電源コードを通す穴があったりとメリットはたくさんです。
横から世話ができるので生体に与えるストレスは少なめです。
デメリットは値段が高く、重いことでしょう。
また、爬虫類用ガラス水槽は入れられる水の量が少なく、水深をとることが難しいことがあります。
水槽をよく見て、自分の希望する水量が入れられるかよく考えてから購入しましょう。
ただ、スラウェシクロコダイルスキンクにはそう水深は必要ないですし、大きめのタッパーなどでも水辺を作ることもできるということも書き留めておきます。
・温度や照明について
陸上の基本温度は24~26℃、バスキングスポットは28~30℃程度に保温し、夜間はやや下げます。
水温に関してですが、【水温≦陸上の温度】をできるだけ心掛けるべきです。
ただし、低すぎるのもあまりよくありません。
夏以外は熱帯魚用ヒーターやパネルヒーターを用い24~25℃程度には保温しましょう。
※タッパーを水辺にするなど水量が少ない場合は熱帯魚用ヒーターでは危ないのでパネルヒーターで温めたほうが安全です。
本来はうっそうとした薄暗い場所に生息しているため、強い紫外線は必要ありませんがバスキング時にはしっかりと紫外線を浴びさせたほうがいいです。
紫外線量中程度の紫外線ライトを照射しましょう。
紫外線やバスキングの効果がわからない場合はこちらをどうぞ↓
・水場や床材について
水場は水槽に直接水を張る方法と、タッパーなどの容器に水を入れて造る方法の2つがあります。
直接水を張る方法ではかっこいい環境を再現できたり、一般論として水量を多く確保できるため水が汚れるスピードが遅くなります。
ただし、本種は水の中で排泄をするので水量を確保したところですぐに汚れれてしまいますが。。。
タッパーに水を入れる方法では、水替えが楽になることが最大のメリットですね。
ただし、見た目が悪めです。
自分の管理スタイルやレイアウト意識、センスでどちらか選びましょう。
水深は、個体が苦労せず呼吸できる深さがいいと思います。
床材はヤシガラ土や赤玉土、砂利などを使用します。
水槽に直接水を入れるタイプで砂利を使用したりすると汚れがどんどん溜まっていきますのでそれなりに覚悟が必要です。
また、バスキングスポットは乾いていることが望ましいです。
まとめとして個人的意見!
陸場はレンガや容器に土を入れたもので造り、あとのスペースは水辺にするとそれなりにシンプルでなおかつかっこよくかえるのかな。。。と感じます。
熱帯魚用のフィルターなどを使用するとより水をきれいに保つことができますので積極的に使用していきましょう。
・エサのこと
コオロギやデュビアを与えます。
エサを捕るのが難しいのでコオロギは後ろ足をとってから与えるとベターです。
またメスの成虫コオロギを放したままにしておくと、温かい湿った床材に産卵されてしまいケージの中で幼虫が大発生なんてことになるので気を付けたほうがいいと思います笑
エサには必ずカルシウム剤を必ず添加します。
カルシウムを与えないとクル病になる危険性が高まります。
クル病は骨の形成がうまくされない病気であり、1回罹患するとなかなか治りませんし最悪の場合死に至る恐ろしい病です。
カルシウム剤にはカルシウムのほかにビタミンD3が含まれているのものもあり、含まれているものと含まれていないもの2つ用意する必要があります。
ビタミンはカルシウムの吸収を促す効果があります。
普段はビタミンが含まれていないものを餌に塗して与え、たまにビタミンが含まれているものを塗して与えてください。
※ビタミンの摂りすぎもクル病と似た症状が出る恐れがあるので注意が必要です
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