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サバンナモニター
今回は、モニターつまりオオトカゲの中でも飼いやすく初心者向けといわれるサバンナモニターを紹介したいと思います。
この記事の目次
①サバンナモニターの紹介と魅力
サバンナモニターは、アフリカ原産のオオトカゲの仲間です。
オオトカゲの仲間の中では比較的温和でよく人慣れし、飼育も容易なため非常に人気があります。
見た目もどっしりとしていて、まるで恐竜のようです!!
そう活発ではないため、大きさに比べて大きなケージが必要でないところも魅力的です。もちろん、それ相応のサイズは必要ですが。。。
オオトカゲの仲間ですので他のトカゲと比べて飼育を始めるにあたっての注意がいくつかあります。
そういった点を十分念頭に置いて飼育を始めてください。
-基本データ-
写真:hape662による”savannah monitor (Varanus exanthematicus)“
和名 | サバンナオオトカゲ |
学名 | Varanus exanthematicus |
英名 | Savannah monitor |
分類 | オオトカゲ科 オオトカゲ属 ナイルオオトカゲ亜属 |
分布 | アフリカ大陸 サハラ以南に広く生息している |
全長 | 100cm、飼育下では90㎝に達すればかなり大きいほう |
寿命 | 10~15年程度、飼育では肥満により短命に終わることが多い |
価格 | 5000~10000円程度 |
- 主に地表性で、普段は巣穴に隠れている。茂みや低木で見られることもある。
- 主な生息地はサバンナ。岩の多い荒れ地や森林などにも適応している。
- 硬い獲物を捕食するために強力な顎と硬い歯を持つ
- 自然下での主なエサは、カタツムリ、ヤスデ、甲虫など節足動物と軟体動物。
- 小さな哺乳類も捕食するようだが稀
➁飼育環境の作り方
飼育に必要なもの
- 飼育ケージ
- 遠赤外線ヒーター
- バスキングライト
- 爬虫類用サーモスタット
- 紫外線ライト
- 床材
- エサ
- カルシウム剤
以下で一つ一つ説明していきます。
・飼育ケージ
成長が早いのでベビーのころから底面積60×45㎝のケージを用います。
ベビーのケージには、衣装ケース、熱帯魚用水槽、爬虫類用ガラス水槽のどれかを使用するのがオーソドックスです。
-衣装ケース-
メリット
・安価
・軽いため掃除や移動が容易
デメリット
・中が見えづらく見た目が悪い
・火事の危険性がある
・若干の改造が必要
衣装ケースは風通しが悪いのでケースにメッシュ部分を設けることが必要になってきます。
衣装ケースの上にバーベキュー用などの金網を乗せるのももちろんアリです。
また、衣装ケースの場合日々の管理は上から行うことになりますが、爬虫類は上から手を出されることを嫌いますので若干慣れづらくなる可能性があります。
-熱帯魚用ガラス水槽-
メリット
・見た目がよい
・比較的安価
デメリット
・重い
・通気性のある金網などの通気性のある蓋が必要
・衣装ケースの場合と同じように生体が嫌がる可能性アリ
値段は衣装ケース、熱帯魚用ガラス水槽、爬虫類専用ガラス水槽の順で高くなっています。
-爬虫類用ガラス水槽-
メリット
・見た目がよい
・風通しもよい
・飼育器具の電源コードを通す穴があり使い勝手が良い
デメリット
・高価
・重い
わたしのおすすめは断然爬虫類用のガラス水槽ですね。
自分の好みやお財布と相談して決めてください。
成長して60㎝のケージが手狭になってきたら、個体の大きさにも寄りますが最低でも横幅120㎝以上のケージに移行します。
120㎝より大きな爬虫類ケージは市販されていないので自作する、または特注で作ってもらうしかないのが現状です。
ここがサバンナモニターを飼育するうえで非常にネックになる部分ですね。
・温度
保温球や暖突などで基本の最低気温は26℃以上にしておくのが望ましいです。
保温設備のサイズやワット数は読者の皆様の住む気候などによって合わせてください
また、日光浴再現のためのバスキングライトは直下の部分が40℃前後が望ましいです。
また、爬虫類用サーモスタットをヒーターに接続すると、温度の調整やライトの点灯や消灯を自動でやってくれるので使用をおすすめします。
・紫外線
自然界では雨季に活動する生き物ですので強い紫外線は必要ではないと考えられます。
カルシウムの吸収促進など様々な効果をもたらしますので確実に取り付けてください。
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・湿度
自然界では雨季に活動しているので乾燥させすぎると体調を崩します。
全身がつかる水容器やウェットシェルターを設けある程度の湿度を保ってください。
・床材
キッチンペーパー、ペットシーツ、新聞紙、ヤシガラ土、バスクチップなどなんでもよい。
しかし、砂を使用する場合個体が小さいうちは誤飲が怖いですし、成長したら排泄も大量ですのでペットシーツや新聞紙を使用するほうが掃除しやすく無難でしょう。
・エサ
ベビーのうちはコオロギやデュビア(ゴキブリの仲間)など昆虫メインでガンガン与え育てあげましょう。
大きくなり昆虫で満腹にさせるのが厳しくなってきたら、サポートに鳥のささ身やハツ、砂肝、レバーまたは冷凍うずらを与えるといいでしょう。
※エサにはカルシウム剤を確実にまぶしてください
カルシウムが不足するとクル病という重病に罹患する恐れがあります。
クル病は骨の形成がうまくされない病気であり、1回罹患すると治りませんし最悪の場合死に至る恐ろしい病です。
カルシウム剤にはカルシウムのほかにビタミンD3が含まれているのものもあり、含まれているものと含まれていないもの2つ用意する必要があります。
普段はビタミンが含まれていないものをエサにまぶして与え、たまにビタミンが含まれているものをまぶして与えるようにしてください。
ただし、ビタミンD3の摂りすぎもクル病とよく似た症状を引き起こすことがあります。注意してください
モニターの死因第一位(私調べ)は肥満ですので絶対に太らせないように!!
毎日餌は与えず、餌を見せると勢いよく食いつくような状態にキープしておくといいと思います。
この肥満させない給仕というのが飼育者の腕が光るところであり難しいところです。
太らせないで健康に育て上げられたら本当に見事です。
③飼育にあたっての注意点
温和な種として人気のあるサバンナモニターですが、腐ってもオオトカゲ、非常に狂暴になり人を寄せ付けない個体もいます。
大きくなった時、狂暴でも面倒が見れるかよく考えてから飼育に臨んでください。
それが最大の注意点であり私からのお願いです。
➃外で散歩させてもいいの?
基本的に私は散歩はさせるべきではないと考えています。
最大の理由は、トカゲを飼育する行為は未だに世間の中ではマイノリティーだからです。
一般の方からしたらオオトカゲは狂暴なワニに見えます。
私たちからすると冗談みたいな話ですが、事実です。
無用なトラブルを避けるためにも、するべきではないというのが私の意見です。
私としても少しでも爬虫類の飼育が一般的になったらいいのにとは思いますが、現状ではあくまで日陰の趣味なのだと理解して行動しましょう。
ただ、サバンナモニターの最大の死因はやはり肥満。
肥満防止には運動が効果的なので、散歩させるのであれば自宅の庭で行うようにしましょう。