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ミシシッピニオイガメ
写真:Laurent Lebois ©氏による”Sternotherus odoratus“ライセンスはCC BY2.0に基づく
この記事の目次
①ミシシッピニオイガメの魅力とは
今回紹介するのは小型の水生ガメ、ミシシッピニオイガメです。
魅力は何といっても飼育の―ハードルの低さ、手軽さだと私は思います。
最大でも甲長14㎝と非常に小さなカメですし、健康な個体なら陸地がなくても飼うことができてしまうので半ば熱帯魚のような飼育方法で飼うことができてしまいます。
なおかつ値段も手ごろで、体も丈夫。
最強のペットタートルだといえるでしょう。
見ていてとても癒されるカメなのでぜひ飼育にトライしてみてください。
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-基本データ-
学名:Sternotherus odoratus 英名:Common musk turtle, Stinkpot turtle 分類:ニオイガメ属 分布:カナダ南東部のオンタリオ州、ケベック州南部 アメリカ合衆国の東部および中部の広域 最大甲長:15cm 寿命:20年~ 価格:4000円~
➁飼育環境の作り方
・水槽の大きさ
水槽には熱帯魚用の水槽を用います。
45㎝水槽で終生飼育が可能です。
しかしカメはよく水を汚すのでもう少し大きいサイズの水槽を選択するのもアリだと思います。
・水温はどれくらい?
水温は26度で十分ですがベビーの個体には28度とやや高めに設定するといいです。
熱帯魚用のヒーターとサーモスタットで調節しましょう。
やけど防止のためのカバーをヒーターに取り付けることをお忘れなく!!
ヒーターのワット数は水槽の大きさに応じて選びましょう。
・紫外線は必要?
ミシシッピニオイガメに紫外線はしばしば必要ないと言われますがベビーの時だけでも紫外線を当てたほうベターです。
明るいほうが観察しやすいですしね。
そう強いものでなくていいので当てることをお勧めします。
・床材について
砂などを敷くとゴミが砂に溜まり汚れてしまいますし誤飲の可能性もあるので何も敷かないベアタンクで飼うのがいいです。
・水の深さ
水流が強くなければ泳ぎはうまいです。
健康な個体ならば背甲長の5倍の水深でも飼育できます。陸地もいりません。
しかし弱っている個体や浅い水深で飼われていた個体などの場合は、水深を浅くしたり利用しやすい浅瀬、陸地を用意してあげましょう。
・カルキ抜き剤
爬虫類の飼育において水道水を用いる場合カルキ(水道水に含まれる有害な物質)抜きは必要ないと言われがちですが、ミシシッピニオイガメはほとんどの時間を水中で生活しているので特にベビーのうちはカルキ抜き剤を入れた水を利用するほうが無難だと思います。
・フィルター
熱帯魚用のフィルターにより水質浄化が望めます。
上部式フィルターや外部式フィルターは水質浄化に非常に効果的ですがカメはフィルターを付けていてもしっかり水を汚しますので、週一回は水替えをしてあげましょう。
・エサは何を与えるの?
カメ用の人工飼料を与えます。
ベビーのうちは毎日食べるだけ与え、ベビーの個体ならば飼育開始から一年たってある程度の大きさになれば数日に一度でいいです。
肥満には気を付けましょう。
③熱帯魚との混泳について
カメは動きが遅いから早い熱帯魚との混泳ならば可能という方もいます。
しかし私は熱帯魚の中でもかなり速いと言われるサイアーミーズフライングフォックスとミシシッピニオイガメを混泳させたところ食べられてしまいました。おそらく魚が寝ているところを食べたのでしょう。
そういうわけで熱帯魚との混泳はおすすめできません。
カメの非常食兼観賞用で混泳させるのならいいと思います。
ただしプレコの仲間(カメの甲羅を舐めてしまうことがあるらしい)やトゲがある魚などは入れないほうがいいと思います。
<熱帯魚との混泳>