➀ミスジドロガメの紹介
今回は地味だけど愛らしく魅力もたっぷりなドロガメの仲間、ミスジドロガメの紹介です。
ドロガメは地味で全種一緒に見えるつまらないカメだと思う人が多いと思います。わたしも正直地味だと思います。ですが、一種一種見比べてみると全然違いますし、顔もかわいく、体は丈夫、大きさも手ごろと非常に素晴らしいカメだと思います。初心者にも十分お勧めできます。
今回はそんなドロガメのなかでも、3本のきれいなスジ模様をもつミスジドロガメの詳細な飼育方法を述べていきます。
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-基本データ-
学名:Kinosternon baurii 英名:Striped mud turtle 分類:ドロガメ科 ドロガメ亜科 ドロガメ属 分布:北アメリカ 甲長:10cm程度、最大甲長13.8cm オスの最大甲長は10.4cm 寿命:5,6年で成熟。最大で50年だと言われている。 価格:10000円~
➁飼育環境の作り方
・飼育ケージ
ベビーや買ってきてすぐの個体は、甲羅の厚みと同じくらいの浅めに水を張ったケージなどで飼うといいです。体力のない個体や浅い水深で飼われていた個体は、急に深い水槽で飼うと溺れてしまったりします。
そういうわけでまずは簡易的なケージで飼育し様子を見ます。
徐々に水深をあげてやり最終的には60㎝規格以上の水槽で飼うといいでしょう。
あまり小さい水槽で飼うと水量が少なく水替えの頻度も増えるのでできるだけ大きい水槽を選択するのがベターですね。
・温度はどれくらい?
水温は26℃程度に調整します。
北米産のカメなのである程度成長した個体なら低温でも飼育することができ冬眠もできますが、リスクがあるので特にする必要もないのであればしっかりと年中保温してあげるのが無難ですね。
水中ヒーターは温度を自動で調節してくれるサーモスタットや生体が火傷しないようなカバーがついているものを選びましょう。
また、水深の浅い水量の少ないケースを使う場合は熱帯魚用ヒーターを使うとオーバーヒートを起こしてしまう可能性がありますのでパネルヒーターをケースの下に敷いて温度を調節するといいです。
また、陸地にはバスキングライトを当ててやります。
これをあてることでカメが陸地に上った時に効率的に甲羅干しをしたり、体温をあげたりすることができるので自然と似た環境を生み出すことができます。
・紫外線
ミズガメの飼育には陸地に紫外線ライトを当ててあげるのが一般的ですが、ドロガメの仲間にはあまり必要ないように感じます。
気になる方は爬虫類用の紫外線灯を照射してあげましょう。
・陸地をつくろう
体を乾かす場所が必要なので必ず設けてあげます。カメ用の浮島や流木でうまく作ってあげましょう。
・水について
爬虫類の飼育において水道水を使用する場合、カルキ(水道水に含まれる有害物質)を抜くことはあまりしませんが、ミズガメはほとんどの時間を水中で過ごすのでカルキ抜きをしたほうがいいでしょう。
しない人もいますが私はしたほうがベターだと思っています。
特にベビーや弱った個体には気を使った方がいいと感じます。
ミズガメはよく水をよごします。水量にもよりますが、一週間に1回から2回、1/3~全部換水してあげましょう。
また、熱帯魚用フィルターを使用すれば水質のある程度の安定化が望めるので使用できるのなら積極的に使いましょう。
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・床材は敷かない
床材を敷くと汚れがたくさん床材にたまり不衛生な環境になってしまうことがありますので敷かない方がいいと感じます。
殺風景なのが嫌でどうしても敷きたい方は熱帯魚用の床材を薄めに敷いてあげましょう。
・エサは何を与えるの?
基本的には沈下性のカメ用人工飼料を与えます。(メーカーなどによってえり好みすることがあるので注意)
CB個体(飼育下繁殖個体)は人工飼料に餌付くと思うので購入したショップでなにを与えられていたかを聞き同じものを与えるようにしましょう。
WD個体(野生採取個体)は人工飼料に餌付かないことがあるのでエビやメダカ、金魚などを与え徐々に人工飼料につなげていきましょう。
なかにはエビやメダカ、金魚すら食べない個体もいるようなのでショップでしっかり人工飼料に餌付いている個体を選ぶことが大切です。
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