◆ゴマバラトカゲモドキ◆
この記事の目次
➀ゴマバラトカゲモドキの紹介と魅力
今回紹介するのは、中国などに生息するトカゲモドキの仲間、ゴマバラトカゲモドキです。
トカゲモドキのグループと言っても、人気種ヒョウモントカゲモドキなどとは飼育方法も性格も魅力も全然違います。
私が思う彼らの一番の魅力はやはり何といってもそのかっこよさです。
キリッとした紅い目と黒とオレンジの体色はとてもかっこよく美しいです。
やや神経質で明るい時間に姿を余り見せないという性格も慎ましくて私は惹かれてしまいます。
たまたま姿を見れた時は思わず幸せを感じてしまいますね。
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➁ハイナントカゲモドキとの違い
同じような見た目の近縁種にハイナントカゲモドキがいます。
しばしば比較され、「どちらを飼おうかな?」などと悩む人がいますのでこの2種の違いについても述べておきます。
違いは大きく分けて2つ。
大きさと模様です。
ハイナントカゲモドキは最大で16㎝程度、一方でゴマバラトカゲモドキは20~24㎝と大きめです。
模様に関して言えば、ハイナンもゴマバラも黄色やオレンジのバンド模様を持ちますが、ハイナンは3~4本、ゴマバラでは4~5本です。
個人的意見ですが、ゴマバラの方がバンドの色が濃かったり、神経質なように感じます。
好みの方を飼育しましょう!
➂基本データ/価格 大きさなど
*別名:チュウゴクトカゲモドキ、ルイー 学名:Goniurosaurus luii 英名:Chinese Leopard Gecko, Chinese Cave Gecko 分類:トカゲモドキ科 キョクトウトカゲモドキ属 分布:中国 全長:20~24㎝程度 価格:10000~20000円程度
➃飼育環境の作り方
飼育に必要なもの
- 飼育ケージ
- 遠赤外線ヒーター
- 床材
- 水容器
- ウェットシェルター
- エサ
- カルシウム剤
飼育方法はハイナントカゲモドキと同じです。
・飼育ケージ
1匹であれば大程度のケージで飼育が可能です。
ペアやトリオで飼育するのであれば、60㎝規格以上の水槽や爬虫類用ガラス水槽で飼育するといいでしょう。
体の大きさに比べて、やや大きいケージのほうがおすすめです。
また、ケージは通気性を保つようにしましょう。
・温度(遠赤外線ヒーター)
日陰などに生息しているためかあまり高温の環境は好みません。
24~26℃程度が最適な温度です。
上限は28℃までですので、28℃を超えてしまう場合はエアコンで部屋自体を涼しくしたりケージを涼しい部屋に移すなどの対策が必要です。
逆に24℃より低温になる場合には、ケージ壁面にヒーターを張り保温してあげてください。
もちろんこのときにもケージ全体が暑くなりすぎないように注意が必要です。
・湿度(水容器、床材)
ハイナントカゲモドキは乾燥した環境を好みません。
ですのでケージ内にはある程度の湿度を保つことが必要となります。
その方法ですが、具体的には湿度は床材、水容器、霧吹きを利用して湿度を保ちます。
床材は湿らせたヤシガラ土や腐葉土を厚めに敷いてあげるのがベストです。
水容器は常に新鮮な水が入ったものをケージ内に設置してあげてください。
水容器の水は湿度を保つと同時に飲み水になります。
ここまでセットしたら、定期的に霧吹きをして湿度を保ちましょう。
湿度を保つと言っても、通気性のない環境や水でひたひたな環境は絶対NGです!
・ウェットシェルター
ウェットシェルターとは素焼きでできたシェルターで上部に水をためることでシェルタ―内部の湿度が保たれるという優れものです。
乾燥してしまった場合の個体の避難場所や、普段の彼らの隠れ家として必要となります。
また、ウェットシェルターの他にもコルクバーグや流木などでケージ内をレイアウトしてあげると生体にとっても飼育者にとってもベターかと思います。
思ったより立体行動をするようですので、立体的なレイアウトを組むといいでしょう。
複数飼育する場合には、個体の数だけシェルターが必要になります。
・エサ
主にコオロギやデュビアなどを与えます。
デュビアはケージに放すとすぐに床材に潜ってしまって、食べられないことが多いと思うのでコオロギのほうがいいかと思います。
また、ゴマバラトカゲモドキは神経質な個体が多いため、エサをピンセットから食べるように慣れさせるのは難しいように感じます。
カルシウム剤
カルシウムを与えないとクル病という病気になってしまいます。
クル病は骨の形成がうまくされない病気であり、1回罹患すると治りませんし最悪の場合死に至る恐ろしい病です。
カルシウム剤にはカルシウムのほかにビタミンD3が含まれているのものもあり、含まれているものと含まれていないもの2つ用意する必要があります。
普段はビタミンが含まれていないものをエサにまぶして与え、たまにビタミンが含まれているものをまぶして与えるようにしてください。
※ビタミンD3の摂りすぎもクル病とよく似た症状を引き起こすことがあります。
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